めだかと球磨川の戦いはすでに始まっていて、戦いながら時計台を駆けあがっていっていた。昔王土がやっていたあの原理かなw
球磨川もこれができるのは、めだかは相手の力を引き上げるかららしい。
真黒たちはそれを観戦していたが、「こんなまともな戦いで弱者(マイナス)が強者(プラス)に 球磨川くんがめだかちゃんに勝てるわけがないだろう」と分析し決着が着く前に時計台の屋上に向かった。

球磨川は『却本作り(ブックメーカー)』を使う隙も与えられずボコボコにされていた。球磨川は弱い奴の気持ちがわからないめだかが大嫌いで、今も昔もそんなめだかが大好きだったそうだ。そして初めて会ったときから気を引くことに精一杯だったらしい。
そんな自分の気持ちに気付いた球磨川は不知火の「ちゃんと 話して 伝える 正喰に ね☆」という言葉を思い出し、感謝してめだかに『却本作り(ブックメーカー)』を避けずに受けてくれと相談した。


球磨川の螺子が不気味に伸び、球磨川は『却本作り(ブックメーカー)』の説明をし始めた。
『却本作り(ブックメーカー)』は強さ(プラス)を弱さ(マイナス)にする過負荷(マイナス)だそうだ。この過負荷の被害を受けると受けた者はみぃーんな!球磨川と完全に同じになるらしい。
安心院さんが封じざるを得なかった曰くつきの過負荷だそうだ。桁違いな量のスキルを持つ安心院さんでさえ恐れたのならかなりのものだろう。
肉体も精神も技術も頭脳も才能もぜーんぶ球磨川と同じ弱さに落ちて、それでもめだかの心が折れないのならそのときこそ球磨川は負けを認めるそうだ。
元々スペックの高いめだかにとってはかなり有効な手立てだと思う。めだかの強さは精神から来るものというのもあったし。
めだかがその提案を受けたことで、球磨川は「愛しているぜ」と言い螺子を構えた。めだかも「私も愛しておるぞ」と返したが、それは「人を」だと球磨川は理解していた。

螺子がめだかを貫き、めだかは白髪となった。致死レベルのダメージに見えるけど肉体へのダメージはほとんどゼロらしい。
過負荷になっためだかは「『私の負けだ』『許してくれ』」と括弧つけて言い、球磨川は勝利を核心したが、「―とでも言うと思ったか?」と続け心は折れていなかった。

プラスをマイナスにする過負荷は恐ろしいが、それは基準となる球磨川が本当に弱かったらの話だそうだ。
過負荷(なかま)のために戦い 過負荷(ほこり)を胸に戦い 過負荷(じゃくしゃ)の立場に立って戦う そんな球磨川がそんな心らが弱いわけなかった。

そういえば球磨川は仲間思いだとめだかも認めていたし、過負荷に対してはカリスマ性がある。頭もそれなりにいいように思う。たしか箱庭学園の前には名門の高校にいたんじゃなかったっけ?
肉体もめだかの影響だが、壁を登っていたことから『十三組の十三人』レベルにはあると思う。
取り乱す球磨川にめだかは「球磨川先輩」と言って、敵視はしているが下に見たことなどないと打ち明けた。普段上から目線なのに…。
ここまで来ると、過負荷との和解エンドは十分にありえそうだ。
でも現在阿久根と喜界島が何をしているかが気になる。あと改心していない蝶ヶ崎とか、転校してきていない過負荷とかもいたな。
ラストバトルにしてはあっさりしすぎているし、理性を捨てた蝶ヶ崎あたりが、球磨川を見損なったとか言って連れてくるという展開はないだろうかね。
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