井上 堅二
エンターブレイン
売り上げランキング: 2
8巻が発売されたのがいつだっけ?
もう忘れてしまったが、9巻は8巻で決着がつかなかったCクラスとの試召戦争の続きから。
日付が代わり、戦争二日目。
明久は瑞希にキスをされたことが気になって学校に遅刻してやってきた。その間にも普通に登校してきていた雄二たちFクラスは戦争を始めている。
遅刻の理由を「青春」と報告した明久を認める鉄人はいい先生だと思うw
仲間割れで点数を消費してしまったFクラスは教室に籠城し少しづつ点数を補給しながら一気に攻めに出る期を伺っていた。
一方明久はFクラスに合流しようとするもFクラスに押し寄せるCクラスの大群のせいで教室に入れずにいた。だから明久は無理に合流せずに自分にできることをすることにした。
ちなみにFクラスが籠城できていたのは、瑞希が休んでいる明久の分もがんばりたいと燃えていたからだった。今回の瑞希はいつもよりもかっこよかった。
そんな感じで今回は雄二サイドと明久サイドの2視点で語られていた。
遅刻してきた明久は偶然Cクラスの代表の小山さんと3年の小暮先輩が密談しているのを聞いてしまう。
その内容とはBクラスの根本君の恋心を利用してAクラスに宣戦布告をさせ、AクラスとBクラスの戦争で教師が減りFクラスの教科変え作戦を崩すというものだった。
FクラスとCクラスの戦争にAクラスも巻き込むのは良くないし、Fクラスがピンチになるのはもっと良くないから明久はAクラスにこのことを伝えに行った。
わざわざ先輩に知恵を授かっているということは小山さんはあまり頭は良くないのだろう。所詮は小物に見える。
小暮先輩はお化け屋敷のときに出てきたムッツリーニを落とした人だったけ?それなら恨みのある2年Fクラスの倒すために知恵を授けるのにも納得できる。だけど、さらに誰かから知恵を貰っているようだった。
Aクラスの翔子、工藤さん、久保君、優子に色々と報告した明久だが、皆に餌づけされてるところが面白かった。
CクラスはBクラスの根本を焚きつけるために、何かしらの連絡を取らないといけないが、その方法は目撃情報から手紙と判断したAクラスと明久は密使の手紙をすり替えて、出来れば倒す作戦を行うことにした。
女性陣が偽の手紙を作ることになった、その間明久が久保君の片想いの相手を工藤さんと勘違いしていた。これは鈍感と言うのか何と言うのか。明久は久保君をすごく評価していたけど普通気付かないよね。
あと普段アグレッシブな工藤さんが偽物とは言え自分が書いた恥ずかしい手紙に照れるところは可愛かった。
そうして無事作戦は成功!手紙はすり替え、二人居た密使の1人は退場させることができた。
ひとまず作戦が成功し安心していると、明久の元に謎の外国人でショタの新キャラの
ヴォック・オーリエ・ビュッテが突然学校を案内して話かけてきた。優子は三次元のショタには萌えないらしいw
ヴォックは学校を案内してくれたら小暮先輩達のたくらみを教えると言って明久たちに学校を案内させた。
抜け目ない正確だと思う。名前もヴォック・オーリエ・ビュッテも偽名でフルネームでミドルネームをイニシャルにすると、
ヴォック・オー・ビュッテ→ヴォク・オ・ブッテ→僕をぶって
となり、明久が少年の名をフルネームを呼ぶことによって工藤さんからぶたれるという仕打ちを見て喜んでいたw
本名は
Linne Klein(リンネ・クライン)というそうだがこの新キャラは最後まで謎だった。明久に懐いたがこいつの正体は10巻かな。
リンネに1時間後話を聞くと約束して、別れた後Aクラスに戻ってみるとBクラスの根本が宣戦布告に訪れていた。
偽物とは言え、小山からの手紙にテンションが上がった根本は約束の時間より先に小山に会いに行って利用されてしまったらしい。根本はいいように使われて報われないなぁ。
でも、これによりAクラスは至急補給テストを受けることにした。明久も一緒に。
翔子は明久たちFクラスに少しだけ協力するために、明久の唯一の得意科目で自分たちは補給する必要のない日本史のテストを受けてくれた。
BクラスもAクラスが日本史を受けているという情報を得てCクラスに日本史の先生を呼ぶことを支持し思うつぼ。
Aクラスお人達優子も含めて皆いいやつだと思う。明久はこのお礼をすると言っていたから、いつか借りを返すときが来るのだろう。
明久はAクラスとは分かれリンネに情報を聞いた。
それによるとCクラスは厄介な瑞希を潰すために、瑞希と面識のないBクラスの生徒にCクラスのフリをさせ瑞希のやる気を利用して挑発し瑞希から戦いを挑ませ、試召戦争とは関係ないクラスと戦ってはダメというルールを逆手にとり瑞希を反側負けにしようとしていた。卑劣すぎる!
この企みに教室で籠城中の雄二も気付いたが教室から出ることは出来ず、かと言って瑞希を助けに行けば戦力を失いCクラスに負けはしなくても良くて引き分けで勝てはしない。瑞希を失っても勝てないという最悪の状態になっていた。
AクラスもBクラスとの戦争で消耗し絶好のチャンスなのに負けて3ヵ月戦争禁止になるなんてと心の底から悔しそうだった。でも個人的にはAクラスにはお互い万全の状態で戦って欲しい。
明久は頑張ってる瑞希のためにリンネと別れ全力で彼女の元へ駆けつけた。その様子を見ていた雄二も希望に満ち溢れ明久を信じ、当初の計画通りCクラス代表を倒す作戦に打って出た。
いつも互いの幸せを妬み足の引っ張り合いをしている仲だが、この場では互いを信頼し背中を預け合っているような仲に見えた。
明久は無事瑞希を救出し、雄二たちは見事小山さんを撃破し勝利した!
見事なハッピーエンドだったと思う。
放課後は瑞希のご両親が明久の家に挨拶に来た。これにて瑞希との同棲生活も終わりのようだね。
瑞希の母の
瑞穂(41)は14歳以下に見えるほどロリな見た目で、ロリババァで瑞希の父はこれまで何度も犯罪者扱いされてきたようだw
両親と共に帰っていた瑞希だったが、何か大事な話があるようだった。すごい気になるじゃないか!リンネとはも何か関わりがあったみたいだし。この作品らしくないシリアスさを感じる。
そしてエピローグはFクラスがCクラスと今回設備の入れ替えを実施したことと、FクラスがEクラスと試召戦争を挑み勝利したにも関わらず下位の設備と交換したそうだ。
雄二のことだからAクラスに勝利するためにEクラスを利用するのだろう。
次の戦いはいよいよAクラスかそれとも景気付けにBクラスか。瑞希やリンネのことも気になるが次は10巻ではなく、短編だそうだ。早く10巻も出て欲しい。
Aクラスに勝利したらこの物語も結末を迎えるのかな。3年になったらクラスも変わるだろうし…
個人的な評価★★★★☆
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