冒頭からアメリカ政府専用機内でも<奴ら>が発生し、大統領やその側近もすでに噛まれていたという衝撃的な事実から始まった。
大統領は時間の問題で<奴ら>になる前にと、押してはならないスイッチを押そうかと悩んでいた。
無事川を渡りきった孝は高城沙耶の両親と合流し、高城家のお屋敷に避難することができた。
しかも高城家はすごく右よりな方々で結束力も強く武器もあり、近所の住民も助けている大組織だった。
警察よりも頼りがいがあるし強いと思った。リカの家で重火器をゲットしたときより心強い。
そこで孝たちは守られる側の人間になってしまい、その安心が仲間達の仲に亀裂を生み、ぎくしゃくした関係になってしまった。孝とか精神を病みそうなくらい大変そうだった。平和だからできる喧嘩なのかもね。
コータはこれまで自らの銃の知識で皆を守ってきた英雄と言ってもいいくらいの活躍をしてきたけど、コータの銃も高城家の人達に没収されそうになってしまった。
しかしコータはこれを没収されると、これまでの役に立たない自分に戻ってしまうからと怖い人相手に拒絶した。
沙耶も含め仲間達もみんなコータに賛同した。
これで孝たちは高城家に吸収合併される道ではなく、分かれて行動する道を選んだ。考え方の違いもあるし生き残るためにはそれもありなのかもね。俺は長い物に巻かれて守られたいけど。
そのころかつてバスに残った紫藤たちは、つり橋効果とでも言うのかひどい有様になっていた… 男子と女子でイチャイチャと… 恐怖こそ最高の媚薬らしい。
紫藤たちは偵察に行かせた生徒から高城家の存在を知り合流しようとたくらんでいるようだが、自分の言うことを効かない生徒は車外に追い出すなど危ない宗教のようだった。いや、もう危ない宗教の域に達しているな…
そしてこいつらは紫藤についていったばかりに最終的には<奴ら>になってしまうんだろうなぁ。
高城家にかくまわれている民間人も安心のためか文句を言いだし始めていた。なぜ立場を弁えて謙虚にしないんだろう。高城会頭に文句を言おうとするところはすごいけど。
だが、孝はこんな人たちを見て何かを学んだようだった。頼もしいな。
毒島先輩は高城会長から本物の日本刀、しかもかなりの名刀を授かっていた。これまで木刀でも十分に強かったけどさらに強くなりそうだ。
コータが日本刀の欠点を言っていたが、この刀はその心配もいらなさそうだ。
孝も銃の練習をしていた。よくTVドラマで片手で拳銃を撃ったりしているが、細い腕じゃあ拳銃の反動さえ支えきれないしましてや連射なんて不可能。両手でも難しい。
孝が使っている銃はショットガンで弾が散るように発射されるため<奴ら>に命中しやすい。しかし反動も大きく、撃つと上にそれてしまうからそれも考慮して練習していた。リアルでよろしい。
管理人は海外でショットガンを撃ったことあるけど、あれは肩に痣ができるくらい反動が強い。
場面変わりアメリカの潜水艦。
そこでは大統領命令により、亡国や某エリアに核ミサイルを発射した…
狙っている国とか、今回の右の人とか表現が挑戦的だね。
個人的な評価★★★★☆
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