とても久しぶりに貞本エヴァの新刊が発売された。今年は冨樫先生も働き始めたし貞本先生にもがんばってもらいたい。新雑誌では休まず連載しているのかな。
12巻を読むに当たり、11巻をパラパラと読み返した。戦略自衛隊がネルフ本部に攻めてきたところからだね。
冒頭は戦略自衛隊が怖かった。手を挙げて降伏しているネルフ職員を容赦なく撃ち殺したり、火炎放射機で焼き殺したり、アニメと一緒だったがエグすぎる。
寝たきりのアスカは原作通り2号機に乗せられ湖に隠され、階段下に引きこもっていたシンジの元には戦略自衛隊が現れた。銃をシンジに向け「悪く思うな坊主」のセリフも怖い。
さて原作の映画ではシンジを助けに来たのはミサトさんだが、この貞本エヴァで助けに来たのはなんと父ゲンドウであった!!
しかも戦略自衛隊の攻撃を左手の使徒の眼からATフィールドを出現させ防いだ!この辺りは完全オリジナルで驚いた。
TV版映画版新劇場版でそれぞれ微妙に異なるところもあるし、コミック版も違っていても違和感はない。むしろ違っていた方がいいと思うくらいだ。
ゲンドウは表紙にもあるようにニヤッっと笑いながら戦略自衛隊を倒した。そして神に復讐するためにエヴァに乗れとシンジを説得した。
ゲンドウは母の愛を一身に受けるシンジを妬ましく思っていたらしい。ユイに自分だけを見ていて欲しかったんだな。ゲンドウ可愛いところがあるじゃないか。
ゲンドウとシンジのもとに遅れてやってきたのはミサトさん。碇指令は自分のためにエヴァを使おうとしているからそいつに加担するなとシンジを説得し、ゲンドウが戦自と交戦している隙に連れ出した。
あとは原作とだいたい同じ。アスカが復活して2号機で敵を撃退するところはかっこよかった。ずっと暗いシーンが続いていたところにやっと見えた希望の光と言った感じだ。
ミサトさんはシンジを初号機へ送り、自分は戦自を止めるために自爆。ミサトさんかっこいいな。エヴァの女性キャラではアスカやレイよりもミサトさん方が好きかも。
外で量産型エヴァと戦っているアスカの元へ早く駆け付けたいシンジだが、初号機はベークライトで固められていた。
シンジの叫びに応えて初号機が勝手に動き出した。このシーンはシンジが初めてエヴァに乗るときの話を思い出す。
そんなところで12巻は終わった。
漫画版ももうすぐ完結だ。はたして13巻が出るのは何年後だろう。早く発売して欲しい。
作者コメントで「いつもシンジの気持ちになって漫画を描いている」とあったが、これは漫画描きたくないということだろうか。それとも漫画の登場人物になりきって感情移入して描いているということだろうか。
13巻も期待しています。
個人的な評価★★★★★
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