PEACH-PIT
集英社 (2010-02-19)
3巻は
空気の読めない翠星石の本格参戦や
金糸雀の登場。そしてリタイアしたはずの
蒼星石の復活など待ちに待っていたという感じで展開が超熱かった!
大学生ジュンは突然モテ期到来で翠星石や雪華綺晶、水銀燈までもが薔薇の指輪の契約をせまってきた。雪華綺晶が契約を迫る描写は、ジュンの指を舐めて、その指から雪華綺晶の口に唾液が糸を引き、さらにその口から指輪を出すというすごく官能的な描写だった。雪華綺晶め…けしからん作戦を使いやがって…
しかし結局契約したのは翠星石…じゃなくて翠星石が持っていた蒼星石の指輪だった!この契約で蒼星石のボディを持つ雪華綺晶は蒼星石の見た目に変わって行き、蒼星石のローザミスティカを持つ水銀燈も苦しみだした。「絶対に返さない…!」という強い拒絶が水銀燈らしい。
ローゼンメイデンに死というものがないからローザミスティカを元のボディに戻せば復活できるみたいだ。しかし蒼星石のローザミスティカを持つ水銀燈は当然渡さない。ただこれで雛苺もボディを取り返したら復活できると確定したわけだ。
ローゼンメイデンは水銀燈と雪華綺晶の例外を除き契約者が必要なため、真紅と翠星石には限界が来ていた。ローゼンメイデンは契約を解くと次のゲームまで鞄の中で眠り長い時間をかけて指輪を生成するらしいが、真紅や翠星石は指輪を持っていた。しかもなぜか皆この世界に集合した。それはなんとお父様が導いたからだそうだ。お父様ことローゼンはやっぱり中立の立場なのかな。
舞台の時計が動き出し気が付くと大学生ジュンの前に金糸雀と中学生ジュンがいた。中学生ジュンの方が大学生ジュンより精神的に大人っぽい感じがする。大学生ジュンが飛ばされて来たのは第0世界。金糸雀が言うには大学生ジュンはお先真っ暗だそうだ。大学生の自分に希望を持っていた中学生ジュンが落ち込んでいてせつなかった。誰もが大人になれば幸せになれると思うよね…
空中に斉藤さんたちの舞台の姿が映し出されてたが、そこに自分の姿はなかった。それは大学生ジュンがいない別視点でのまかなかった世界であった。ジュンに戻る世界なし…
しかし大学生ジュンは過去の自分からのメールで変わり、「ここまでしか行けないなんて境界線なんてない」ということに気づき第0世界も崩壊。真紅も現れ
「気づこうとすれば選択肢は無限にある」とありがたいお言葉。いいセリフだ。胸に刻んでおこう。これにて大学生ジュンは最出発。
真紅たちはというと、かなり弱った雪華綺晶により水晶だらけの雪華綺晶の世界に水銀燈もろとも閉じ込められていた。蒼星石も翠星石をお姫様だっこして登場!後は雛苺さえ登場してくれればいい。
蒼星石のローザミスティカは水銀燈の中にあるのにどうして復活できたかと言うと、双子である翠星石と蒼星石のローザミスティカはもともと一つだったかのようにぴったりと重なり合うから、翠星石は自分のローザミスティカを蒼星石のボディに入れたそうだ。そんなのありなのか…。真紅たちは脱出をしようと水晶の壁を破壊しようとしたがダメだった。雪華綺晶は弱ってるくせになかなかやるね。
大学生ジュンと金糸雀は元いた世界へ帰るために真紅達が閉じ込められている水晶を見つけるが、それは雪華綺晶が作った幻影で本物は別のところであった。そこで金糸雀はバイオリンを取りだし
「幻想のためのソナタ 第一楽章」を引き水晶のまやかしを消滅させた。対幻影用の技があるとは便利だな。ジュンが金糸雀の語尾の「かしら」に対し突っ込みを入れたのは面白かった。
真紅たちが閉じ込められている本物の水晶を見つけたジュンと金糸雀。蒼星石と大学生ジュンとの初対話はちょっと感動した。とうとう自分だけの人形ゲットだ。おめでとう。大学生ジュンは男の子な見た目の蒼星石にボディは女の子だったと考えていて、それを見透かすような真紅と水銀燈の目が面白かった。つかの間の安心という感じだ。
金糸雀は外から水晶を破壊して真紅たちを助けようとするが、降り注ぐであろう破片から皆を守らせるためにプライドの高い水銀燈に「あのコト」をバラすと脅し羽根でガードさせたw 水銀燈の弱みを握っているとはさすが第2ドール。本物の水晶を見つけた功績より水銀燈を言い負かした功績の方がすごいんじゃね。
水晶を破壊し脱出すると舞台のあの時計が出てきた。あの時計は鍵になっていて、
あったことを
あったことに
なかったことを
なっかたことにすることができるらしい。つまりジュンはこの時計で帰還できるというわけだ。
4巻では雪華綺晶との決着がつくかもね。
個人的な評価★★★★★
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