それぞれの人物の動きが見逃せないスティールボールラン。19巻のタイトルが
(お金持ちにはなれない)でなんのこっちゃと思いました。
物語は「D4C その⑥」から「D4C その⑨」まで収録されていて、サブタイトルからしてもうほんとクライマックスって感じです。
19巻は
Dioと
大統領の壮絶な戦いが一番の見どころで、スピード感溢れる一瞬一瞬の動きに目がはなせません。
大統領のあらゆる行動を予測し、ホットパンツのサポートを受けながらも確実に追い詰めていく様がかっこよかったです。3部のDIOとはほんと別人です。
さらに最後のジョニーが鐙に足を乗せるシーンもシビれるほど熱かったです!拍車が激しく回転しその回転が腕に集まる…きっとこれが
騎兵の回転というやつでしょう。
細かい話をすると、冒頭は前回の続きでルーシーの話でした。
夫を心配するルーシーは涙のカッターで大統領に襲い掛かりましたが、真の狙いは別のところにありました。おそらく切ったものを運命づけるという能力の涙のカッターで切ろうとしたのは服に書いたメッセージでした。
これで大統領にメッセージをバラバラにされても誰かに届くというわけです。こういう真の狙いは別のところというのはすごくジョジョらしいですね。
大統領は証拠隠滅のためかルーシーを連れてきた部下をD4Cで消してしまいました。「ドジャアア~ン」という擬音を自分で言っていたのに笑いました。
そのころ恐竜の能力で大統領の臭いを追っているDioの前に現れたのはなんとホットパンツ。「肉スプレー」でDioの口を塞いできましたが、Dioはホットパンツに抱きつきキス!
擬音はもちろん
「ズギュゥゥゥン」さすがDio俺達にできないことを平然とやってのけます。
休戦したDioとホットパンツですが、ホットパンツはルーシーの臭いを追えと助言しDioの父「ダリオ」の情報を知っていることを明かしました。ここに同盟が誕生しましたが、ウェカピポのこともありますからね…
Dioはルーシーのメッセージを発見し追跡開始。それを見ていたのはジョニーとジャイロでした。やっと主人公の登場です。追跡するのは自分の番だと凄みがありました。
大統領の列車に追いついたDioとホットパンツですが、大統領は隣の世界から別のDioとホットパンツを連れてきました。ウェカピポの一件を見ている分恐怖が増しますね。
そのころルーシーの身体に異変が起こっていました。なんと身体が遺体と入れ替わり始めていました。このままルーシーはどうなってしまうのでしょう。
大統領は隣の世界の自分と会話していましたが、隣の世界の大統領は自分が基本ではないとわかっていました。裏切りとかないかちょっと心配になります。
もう一人の自分と出会ったDioはホットパンツに警告だけして、列車に向かいました。一方わけがわからないホットパンツ2人はお互いを攻撃したりして滑稽な様になっていました。しかしなんとかDioと合流しDioは隣の世界の2人を元の世界に送り返しました。
ここでおまけページに大統領のスタンドD4Cの説明がありましたが、ここでやっとタイトルの(
お金持ちにはなれない)の意味がわかりましたw
隣の世界からお金を持ってきてもお互い消滅してしまうのでお金持ちにはなれないということでした。エルメェスのシールのようですが、逆にビンボーにはなれそうですw
大統領はルーシーの変化に驚きますが、そのときDioが襲い掛かりました!!
この辺りから19巻の最後までが最初にも書いたとおりすごく面白かったです。
大統領の弱点を見つけたDioは拳などで挟みこんだりはせず切り裂いて『えぐり出す』攻撃をしかけました。
大統領が扉に挟まろうとするも、ホットパンツの腕がそれを阻止し、Dioが追撃するというコンビネーションも見事でした。
大統領が挟まれるのを阻止しながら確実に切り裂き続けかなり追い詰めました。しかし大統領は水滴に挟まれ逃げるというまさかの技を使用。これはすごい。
そして次現れた時は昔登場した13人の男のように。ホットパンツの背中などから3人で登場しました。隣世界の自分を連れてきて3対2で戦いました。
3対2はやばいんじゃないかと思いましたが、Dioは
「WRYYYYYYYYY」と叫び襲い掛かりました。3人の大統領を相手にしながらDioはこれさえも予想済みということでホットパンツの肉スプレーで大統領に変装しました。ホットパンツはこのために連れてきたそうですwさすが用意周到。
大統領は本人同士自分を区別できず混乱しその隙をつかれ攻撃を受けました。追い詰められた大統領は列車外に逃亡。それを追うDioはさらに攻撃。
「切り裂いた首のその傷はッ! オレがいた人間世界の「線」だ…」「そして これがッ! それを超えた線ッ! このオレがッ!! 手に入れるこの世界への「線」だッ!!」このDioがマジやばかったです!この猛攻に大統領の内臓も飛び出すほどでした。
…………
しかしながら…大統領は列車の車輪と線路に挟まれ逃亡…
Dioはと言うと…列車に引かれ…上半身と下半身が別々に…
上半身だけで地面を這いずり「勝ったのはオレの方…だ!!」というDioが哀れに思いました。
それを見ていたジョ二ーが「Dioは敗北した」と言いました。Dioは大統領の決断力に敗北したそうですが、Dioはここで再起不能でしょうか…そして彼の命は?いつもの魂が抜けるような描写がなかったので生死はわかりませんがこれは自明で重体でしょう。
そんなDioの末路を見たジャイロは攻め込む前にお互いの秘密を言い合おうと提案しました。
ジャイロの秘密とはジャイロと言う名は愛称で本名は「ユリウス・カエサル」英語読みだと
「ジュリアス・シーザー」という名前でした!
シーザー・ツェペリ…
一方ジョニーの秘密は本名が「ジョナサン・ジョースター」ということではなく女の子の虫さされフェチという性癖の暴露でした…
暴露も終わったことでさあ行こうとなりましたが、いつも正座のような姿勢で馬に乗っているジョニーが足を鐙に乗せました。
すると拍車が回りだし回転のエネルギーみたいなものが脚を伝わり最終的に左腕へ。背後にはスタンドのビジョンもいました。お久しぶりです。
そんな覚悟を決めたジョニーとジャイロですが、一つ疑問が生まれました。機関車は誰が運転しているのかと… 確かにそうですね。この時代なら運転手はいるはずです。
そして馬を進めるジョニーとジャイロの背後には怪しげな
「クマに注意!」の看板があり、それが2人の後をついてきていました。
新手のスタンド使いでしょうか。「スタンドに注意!」です。
ここで終わりました。ちくしょう!!次は気になる!
とこれで背表紙が再びジョニーだったのですが、これはきっと成長したジョニーなんだと認識しています。
個人的な評価★★★★★
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