支倉 凍砂
アスキー・メディアワークス
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上巻を読んでから時間がたちすぎて色々忘れた状態で読んだら、ちょっと大変だった。
最初に上巻のあらすじが書いてあったけど、下巻を読むなら上巻を読んだ直後の方がいい。
イッカクをめぐって町の北と南、キーマンとエーブの板挟みになってしまったロレンスは逃げようとするが、ホロに諭され冷静さを取り戻し、逃亡を止めた。
ここで逃げていたら物語は進まないだろうからどうなる事かと思った。
キーマンにつけば色々と怖いエーブに恨まれ、エーブにつけばローエン商業組合の庇護を受けれなくなるという苦悩する状態でロレンスはキーマンにつきエーブを説得する道に進んだ。
そしてキーマンの指示でエーブとの連絡係になったロレンスは色々と翻弄する。
今回面白かったところはキーマンに心を折られたロレンスがホロやコルのおかげで立ち直り、キーマンの操り人形にならなかったところだ。キーマンざまぁwと思った。
あとエーブが良かった。上巻では悪い奴だと思っていたが、エーブの背景を知ると、同情せざるを得ない。
エーブを主人公にスピンオフしてもいいと思うくらいエーブ良いじゃん。
あと最後の方で冷静さを失いキャラが変わったキーマンの慌てふためく姿も面白かった。あんなに冷静だったキーマンが…
上巻に出て来た銅貨の箱の数が合わない理由は下巻でちゃんと活かされた。しかも真実の奥のさらなる真実とともに。
あれだけじゃレイノルズを脅すには弱いから他に弱みでも握るのかなと思っていたけど、箱への詰め方は他にも応用が効くようだ。
とは言ったものも、このトリックはいまいち理解できなかった。なんとなくはわかるけど、細かくはわからない。ホロがまとめてくれるかと思ったけどまとめてくれなかった。コルすら理解できたのに俺はできないなんて悔しいな…
だが最後は最強の2人が手を組み、今回の敵を倒して終わった。あいつがラスボスだったとはね…
肝心の狼の骨の話は、エーブがある人物から聞き出し教えてくれた。
エーブの去り際はかっこよかった。漢だった。ロレンスを親しい友と認めたようだ。
次回は10巻だけど、狼の骨の話がメインだろうか、できれば次回もお金の話を期待したいかも。
個人的な評価★★★☆☆
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