神崎 かるな
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-12-19)
しなこいっが元々掲載されていた雑誌が電子書籍化されたため、角川の雑誌で名前を略称から長いタイトルなり連載が始まった。この作品はいつかアニメ化するポテンシャルを持っていると思う。
完全版が出てるせいか、物語はしなこいっからダイレクトに繋がるような内容だった。
桜は龍之介の必殺技である
雲耀を見よう見まねで自らの跳ね馬に取り込み、北側の超長竹刀に対抗しようとしていた。

しかしあっさりとしかも惨めに敗北した。この悔しさをバネに修行するのが新連載1巻の話だった。初見の人のためにある程度世界感を説明しながらストーリーは進んだ。
桜は龍之介に雲耀の構えや筋肉の動かし方などを触られながら教えてもらっていて、修行だからと照れながらそれを受け入れていて可愛かった。

理屈が見た目しっかりしていたけど、やっぱりテニヌと一緒で実際には不可能なんだろうな。
日常生活でも桜は修行していたが、それが庶民的なエクササイズで肩透しのような印象だった。

そして師範から今は(たぶん)亡き祖父の跳ね馬の“アンブル”と“ピアッフェ”という足さばきの存在を聞いて、それを再現しようとしていた。特にアンブルは奥儀らしく師範さえやり方は知らなかった…
桜の跳ね馬もオワコン化しつつあるから強化の時が訪れたようだね。
桜は学校で荷物運びをして、軽い箱を重い箱の下に置いて運ぶと軽く感じるという裏技から雲耀習得へのヒントを掴んだ。とんでも剣道バトル漫画のくせにえらく庶民的な展開だと思うw
そして習得した技をいよいよ北河相手に試す時が来た。勝負の朝は着替えにも気合が入っている気がした。

後ろ姿だけど、引き締まったいい身体してるねw 勝負着のスパッツがいい。
桜はさっそく新たに習得したピアッフェを使ったり、必殺の跳ね馬【改(アンブル)】も放った!

これには北河も焦っていたが、龍之介でさえ詳しくは知らない雲耀対策の切り札まで使わせることに成功した。この切り札のより桜は敗北w
みっちり修行した桜よりまだ強かった北河が夜の公園で出会ったのはラスボスのようなオーラを出す宿敵
鳴神虎春とその一味だった。こんな大物が公園にいるはちょっと面白い。

怒り狂う北河に最初に勝負を挑んだのはトンファー使いのメイドさんだった。

トンファーと言えばネタにされがちな武器だが、メイドさんはこれまで前振りがあったり、意味深に登場したりしてたから北河は敗北するのかと思った。ところが蓋を開けてみればあっさり敗北したのはメイドさんの方だったw
次はもう一人の付き人が戦うかと思ったら、虎春が直々に戦うことになった。アイアンメイデンが竹刀ケースなのが面白い。

北河がここで買ってしまえばさっそくこの漫画が終わってしまうので、負けるんだろうね… しかもせっかく用意した雲耀対策の技も通用せず。
一時は連載終了となり心配したが、こうして復活してくれてよかった。これからも応援していこうと思う。
個人的な評価★★★★☆
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