岸辺露伴は動かない エピソード#07 「月曜日-天気雨」 感想です。
この読み切りのために久しぶりにジャンプSQ.を買ってきたけど、思いの他見どころのある漫画雑誌だった。
大場つぐみの新連載のプラチナエンドは面白いし、To LOVEる ダークネスはまとめサイトに載るほどハレンチなシーンがあった。俺がにわかに注目しているワンダーラビットガールもセク○ス一歩手前の際どいシーンがあったし来週からはめだかボックスの西尾維新と暁月あきらの新連載も始まるそうじゃないか。
漫画雑誌が売れない時代に輝いている雑誌だと思う。
閑話休題で本編感想。
世にも奇妙な物語のタモリさんのような語りで始まる今回の物語の舞台は日本のどこかの都会の駅の構内で、外は土砂降りの雨。そこで露伴先生が体験したエピソードだった。
これまでのシリーズより馴染みのある場所が舞台で、身近なサスペンスを描いたジョジョ4部を2015年の現代で描いたような雰囲気。
露伴はこの駅でやたらとスマホを持った人にぶつかられていた。今社会問題になっている歩きスマホを批判したような内容だ。
ここまで歩きスマホの人がぶつかってくるのも異常だと感じ始めた露伴は、すでに怪我まで負っている。

そしてついには露伴は駅のホームから線路へ落とされてしまった。まるで新手のスタンド攻撃。

誰かに攻撃されていて敵がいると考えるのも自然なことだろう。落ちた露伴を助けようと手を差し出してきた善人な男に対しても疑ってかかるがその男のホームに落下。
露伴は男を全身本にしてバネのようにして自分を押させ電車を回避。そのまま男の素性について読んでみると、こいつは心臓に病気はあるが本当に善人なだけだった。本人も携帯を持った人がどんどんぶつかってくると被害を訴えていた。

真犯人がわからないままホームにいた人はどんどん線路に落下してカオスな状態になっていった。

電車は間もなく着そうなのに、非常停止ボタンも押したくても押せない。奇妙な現象の正体もわからない。絵はシュールなのに「ドドド」の擬音に似合うシーンだった。
さて、事態の真相はいきなり明らかになった。今回の原因は露伴を助けようとした男。露伴がに歩きスマホがぶつかってきたのではなく、みんなこの男に引き寄せれれていた。露伴もスマホを持っていたためその一人にすぎなかった。
スマホの電子回路に住み着き電磁波を餌に生きる新種の昆虫がそうさせていた。

ジョジョ6部でディオの息子のリキエルが当時未確認生物だったスカイフィッシュを操るスタンドを持っていたが、今回は完全に架空の生物。
現実に葉っぱや枝に擬態する昆虫もいるから、電子回路に擬態する昆虫がいてもおかしくないというのは面白い発想だと思う。
この昆虫が外部生物に攻撃するそうで、人間が電気信号で生命活動をしているのを利用して無意識化で操作し、心臓が弱っている人間のもとへ向かわせる性質があるということだった。
この昆虫が住み着いたスマホを持った人間が無意識でこの心臓の弱った男に突撃し、昆虫はこの男に取りつくことを狙っていたのだった。
露伴さえ無意識化で操作され、そんな新種がすぐ隣にいたという身近で怖い、子供が読んだら夜眠れないような物語だった。
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