バラ

マンガとかラノベ等の感想ブログ

マンガ、ライトノベル、アニメ等の感想を書いているブログです。漫画やラノベの発売日情報も載せています。

安心院さんのスキル600個の製作秘話も語られる!?「めだかブックス めだかボックス コンプリートガイドブック」 感想 



待望のめだかボックスのファンブック。2冊セットでカラーページもあり箱入りの豪華仕様。他の少年ジャンプ作品のファンブックと比べても本当に豪華でファンのための2冊だと思った。

新規絵のカラーのピンナップでは安心院さん含めヒロインたちの水着姿が描かれていた。本編では色気のない下着姿と競泳水着くらいしかほぼ描かれていなかったしファンブックだなぁと感じたw

DVC00002_201309042325226c1.jpg

ジャンプで募集していた読者投稿コーナーはなんといかカオスだったw

ベスト名セリフとバトルランキングの二つに関してはランクインしているものが全て球磨川ww

球磨川の「あいつらに勝ちたい」にセリフはやっぱり1位。俺もこれに投票したし。しかも2位の10倍以上の得票数でw

DVC00003_201309042325252ad.jpg

「○○最強アンケート」5つ中3つが球磨川w いや、ランキングじゃあるまし、ここはもっとばらけさせろよw

「最弱最強 球磨川禊」は俺も書いたけど結構書く人が多かったのかな。

球磨川の所信表明は『アシスタントに描かれたみなさんこんにちは』が個人的に面白かった。

そして最後のキャラクター人気投票の第1位はもちろん球磨川!…ではなく名瀬ちゃん!?これは意外。

さらに2位が阿久根だと!? どこで株を上げたんだよ。

3位が球磨川。ここぞというところで勝てないのは球磨川らしいと言えば球磨川らしいと思った。

4位は潜木傀儡w 俺が投票した江迎ちゃんは16位…


キャラ紹介はオーソドックスな内容だったが、初期設定画はロリ安心院さんや胸が今より小ぶりなめだかなど、貴重なものを見れたと思う。

めだかのデザインに関しては初期の方でもよかったんじゃないかと思う。ゴム鞠はよくなかった…

カラーページはこれまで少年ジャンプに掲載されたものから、小説版のイラストまで全て掲載され、めだかが安心院さんの自殺を止めたシーンもきちんとあってよかった。

あのシーンコミックスと連載ではセリフが違ってるんだよね… カラーで見れるのが嬉しい!

連載前の読切は改めて見てみると、めだかの目が今より大きく可愛いく描かれていた。こっちの方でよかったじゃんw

描き下ろし漫画は1ページ完結のショートストーリーが10ページ以上収録されていた。

箱庭学園卒業後も柔道をする猫美は世間から「反側王」ではなく、「知将」と呼ばれていて残念がっていた。

DVC00006_20130904233919b76.jpg

この人の戦いは本編でももうちょっと見たかったなあ。

球磨川と財部の話も良かった。球磨川を巡るヒロインの一人としてまた財部のエピソードが見れてうれしく思う。

DVC00007_20130904233920375.jpg

まったく関係ないところで赤さんが裸エプロンや全開パーカーの被害にあっているところも面白いw

だが財部は球磨川の好みが次第に露出が減っていることを危惧し、新たに調査した結果、現在は「スカートつまみ」になっていることが明らかになった。

財部が球磨川の好みの変化を危惧しているのがポイントの話だと思うw

平戸ロイヤルは最後まで愛され、なんと箱庭学園第百一代会長になっていた。最後までネタには欠かさないキャラだったなぁ…

DVC00008_20130904233921ed3.jpg

その他も、希望が丘を作った御船製作所の「御船いふ」という新キャラが登場したり、元婚約者たちのその後が語られたり、江迎の長文セリフネタがあったり、鶴喰博士と鳩の墓参りの話があったりして満足のいく描き下ろし漫画だった。

ファンブックに描き下ろしが載るのも珍しいよな。

箱庭辞典の方は用語紹介の文字だけの内容だったけど、本編の裏設定や読者を驚愕させた安心院さんのスキル600個の製作秘話も語られ普通に面白かった。

名前が九州の地名ばかりの理由も説明されたけど、意味があったことには驚きw

各キャラクターに対する西尾維新の解説も見所で、モブキャラにまで細かい解説があって感心した。

安心院さんの項目では、生死は曖昧なままでも「生も死も、僕の前じゃ平等だぜ」のセリフで救われた気がする。


安心院さんのスキルは、本当に大変だったそうだ。ストックがあったわけでもなく、編集部にボツにされたにように「土日でできますよ」と回答して日曜日に徹夜して月曜日に作り上げたそうだ。

それでも土日でやっちゃうのがすごいよな…

DVC00001_201309042325210de.jpg

ほんとよく土日でできたものだ。


こんな感じの2冊だった。ファンなら「買い」だと思う。

個人的な評価
★★★★★



下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!

にほんブログ村 漫画ブログへランキング

黒神めだかVSこれまでの登場した総勢100人の登場人物たち!?怒涛の最終回!!「めだかボックス」22巻 感想 

めだかボックス 22 (ジャンプコミックス)
暁月 あきら
集英社 (2013-09-04)


ついに最終回。最初13巻で終わると思っていたのに気がつけば22巻。でも長いようで短かった。

ただアニメBlu-rayの特典ドラマCDの小説版が新たに来月発売するそうだ。これは意外。

DVC00009_20130904223705b4e.jpg

すでに予約も始まっている。当然買うだろ。千怒憖の話。




カバー裏は服を脱いでいるめだかちゃんが描かれていて最終巻にしては普通だなと思っていたけど、裏には裸を恥ずかしがっている姿が描かれていた。露出狂のはずなのになんということだw

DVC00022_20130904223708ff6.jpg


本編は退学を決意しためだかを送りだすために「百輪走」という壮行会を善吉たちが企画する話。

簡単に言えば百人組手で、めだかがこれまで登場した「めだかボックス」のキャラクター100人とラストバトルを繰り広げた。

対戦相手は懐かしのモブキャラから少年ジャンプだけの読者にはわからない小説版やアニメのオリジナルキャラまで最終回にふさわしいお祭り騒ぎのファンサービスで、バトルがダイジェストや省略されている部分があるのは残念だったけど、大変盛り上がる展開だった!

DVC00012_20130904225417338.jpg

傀儡に対してはおそらく安心院さんから『完成(ジ・エンド)』させた「踏む」系スキルで無双してたと思っていたけど、ファンブックによるとめだか固有のスキルだそうだ。めだかは半纏の「スキルを作るスキル」まで使えるようになっているそうだし。インフレしすぎにもほどがあるな。

DVC00014_20130904225419750.jpg

バトルは善吉から始まり、100人目の最後相手は安心院さんのメッセージを預かっている球磨川禊。

最後にもっていくなぁw

DVC00016_20130904225420a1e.jpg

こうして無事退学しためだかだが、箱庭学園理事長としてすぐに復活w 余韻も残さずハッピーエンド。


さらに10年後のエピローグでは、喜界島が一時の母になっていたり、それぞれの進路が語られた。

DVC00017_2013090422542202c.jpg

安心院さんのことは語られずに終わったが、存在が消滅しているとは考えにくいかな。

めだかと善吉は結婚をかけてラストバトルを開始して、これにてめだかボックスは本編は大団円。

DVC00018_20130904225423974.jpg

DVC00019_20130904230847829.jpg

番外編を挟む余地もないくらい綺麗に終わってしまった。ちょっぴり寂しい。

ちなみに桃園は10年後箱庭学園の111代生徒会長になったそうだw

DVC00010_20130904223706df8.jpg

桃園が生徒会長をする箱庭学園はどんな学園なんだろうか…w 相変わらずかじってるし。


先日ジャンプNEXT!に掲載されたばかりのグッドルーザー球磨川完結編も収録されていて良かった。

DVC00020_201309042237094f2.jpg DVC00021_201309042237117df.jpg

因縁ある二人の水槽学園での結末と卒業後の和解エピソードの温かさが心に染みる物語だった。


そして全編を通して、作者特有の言葉遊びや味のあるセリフ、作者も認めるインフレなどとても楽しませてもらった作品だった。

キャラクターも個性的で、特に球磨川のマイナスっぷりには連載当時勇気を貰った。彼のおかげで現実逃避できたし、がんばれた気もする。

西尾維新にはまた少年ジャンプで漫画を描いて欲しい!

個人的な評価
★★★★★



下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!

にほんブログ村 漫画ブログへランキング

卒業後に球磨川がやっていたこととは…!?「めだかボックス番外編 グッドルーザー球磨川 完結編」 感想 



ジャンプNEXT!が土曜日に発売しているのに気付かなかったッ! しかもこんな大切な号を見逃していたなんて!


久しぶりのめだかボックス最新話のレビュー。

扉絵は仲睦まじそうな球磨川と咲。

DVC00001_20130818184645506.jpg

確かにこんな平穏があったんだね…


音楽ユニット『キヲテラエ』の全国ツアー最終日昼の部もクライマックスというところから番外編は始まった。

咲がいつものように最後でTシャツを脱ぎ棄て上半身裸になろうとしたとき、二階席の最前列でノリノリの格好でキヲテラエのライブを楽しむ球磨川の姿があったw

DVC00002_20130818184647201.jpg

その姿を発見した咲は冷静にシャツを戻し脱ぐことはなかった。因縁の仲である球磨川の前で裸になるとか屈辱的だもんなw

ライブの後、球磨川は卒業してもいつもの制服でキヲテラエの楽屋に卒業式に来てくれたお礼とめだかちゃんに歌を教えてくれて命拾いしたお礼を言うために訪れていた。

しかし別に本当の理由があると察したぞめっきーは用事を思い出したと楽屋を出て行き気を遣っていた。それに比べじかじかはそのままマイペースにお菓子を食べ始めていて面白かった。こいつはこういうキャラだったのか。

そして球磨川と咲は二人っきりとなり昔話が始まった。ちなみに文化祭では咲のことを球磨川が露骨に避けていたということが明らかになり、別に「愚行権」のせいで偶然球磨川と咲が出会わなかったということではなかったとわかった。

そんな球磨川が改めて咲の前に現れたのは、なかったことをなかったことにはできない「大嘘憑き(オールフィクション)」が改造されて、なかったことにしたことさえもなかったことにできる取り返しのつくスキル「虚数大嘘憑き(ノンフィクション)」になったから、なかったことにしたことを戻そうとあちこち順番に回っていると話した。

なるほど「安心大嘘憑き(エイプリルフィクション)」の強化版ということだね。あれから間もなく改造に成功したんだと推測する。

取り返しのつかないスキルだった「大嘘憑き」から考えれば、大分前向きなスキルで幸せになったんだなと思う。

だけど人為的に改造したスキルだからいつまで持つかは疑問だそうだ。

球磨川はこの「虚数大嘘憑き」で咲の水槽学園に関する記憶を戻してあげると言ってきた。やっぱり咲は球磨川に記憶をなかったことにされていたのか。あのときのセリフが意味深だったもんなw

だが咲は即答で断った。球磨川の都合で大事なものをとっかえひっかえ足したり引いたりされるのは嫌だそうだ。

それに当時の大嘘憑きはかなり不安定らしく完全に記憶が消去されたわけでもなかった。

咲が覚えている最後の記憶は支配者VS敗者決着シーンで、「操作令状(エラーメッセージプレート)」で支配された水槽学園のメンバー、元生徒会執行部や小説版に登場した安心院さんの端末たち、アニメのオリジナルエピソードに登場した絵図町筆がそれぞれ武器を手に球磨川と取り囲んでいた。

DVC00004_20130818184648341.jpg

しかし安心院さんが作った勇者の剣や実銃を持っている人もいれば、箒と散り取りビートバンなど武器にならなそうなものまで意味不明だなw

それに咲にとって櫛は幼馴染みで大切な友達なのに結局操作しちゃうのかよ。小説版では球磨川から守るために奮闘するほどだったのに。さすが混沌すらも操るマイナス。

咲が球磨川と一緒にいたのは蛇籠が復活するための繋ぎで、復活した蛇籠はカードが身体中に刺さった状態で機関銃を構えていた。ここまで操作されるとハンター×ハンターのカイトのように哀れになる…

そして咲がこのスキルを利己的に使わないのは勝ちも負けもなくプラスもマイナスもない理想郷を作りたかったからだった。犯罪がなくなれば善行がなくなり心が無くなれば悩みもなくなるそんな世界。悪平等な世界を。

そんな咲を『ばーか』という球磨川の蔑んだ顔が珍しい。こんな咲だから安心院が気に入っていたんだろうか。蛮勇の刀「殺気姫」を与えアイドルになるという夢を叶えたりするほどに。

咲が操った人たちで球磨川を囲んだのは「大嘘憑き」対策で、死んでも死をなかったことにする球磨川を連続で殺し続けることによって永遠の死を与えるためだった。こんな不毛で単純作業も操り人形ならやってくれるから。悪刀「鐚」の攻略法みたいだなw

球磨川も認める大嘘憑きの攻略法を編み出した咲がこれで解決とこれから殺される球磨川の前から去ろうしたところまでの記憶が咲にはあった。

ここに球磨川がいるということは自分は逆転負けしたと考える咲だったが、去ろうとする球磨川にライブの夜の部のVIPチケットをプレゼントした。

かつては同じ学園で争っていたけど、立場が変わると変わるものだね。友情を感じた。球磨川も本当は咲の記憶を戻す気はなく一蹴して欲しかったそうだ。そういうめだかや安心院とも違う咲らしさに触れたかったらしい。

安心院さんと球磨川のペアも好きだけど、咲と球磨川のペアもいいんだよね…

元々は球磨川さえ手駒にする咲のキャラクター性とそのスキルで「却本作り」でも止められなかった安心院さんの自殺衝動を止めたかったそうだが、咲は安心院と戦う前に球磨川に螺子伏せられたそうだ。でも負けていないらしい。

あのとき咲が球磨川の元を去ろうとしたとき、自らの弱点でもあるはずの櫛ちゃん含め全員螺子伏せられていた。

DVC00008_20130818184651152.jpg

咲はあの状況からどうやってと驚くが、武器がおかしい人が交じっていたし隙がないほどでもなかったように思うw

だけど球磨川は「操作令状(エラーメッセージプレート)」の思い通りにしか操れないという弱点を突いて、螺子伏せたそうだ。

やりたいことしかできなくて、やりたくないことができないという弱点はすなわち、咲が球磨川を殺したくなっかったということだった。

DVC00009_20130818184651688.jpg

咲ちゃん親友の櫛は操っておいて球磨川は殺せないほど情が湧いているとw 何だかんだでいいコンビだったもんな。

これにて咲は敗北。螺子伏せられ記憶も一部消されてしまったのだった。

DVC00010_20130818200416d5f.jpg

『好きな人を傷つけたり。まったく人生 思い通りにゃいかないぜ』と言いながら咲ちゃんの顔面に螺子を刺す球磨川はきっと安心院さんのことも思い出しているのだろう。好きだから顔面剥いだんだし。

情に負けた咲に情に勝って螺子伏せた球磨川が勝るはずがないから『また勝てなかった』というオチ。いつもにもまして強引な気がするw

球磨川がVIP席でキヲテラエのライブを楽しもうとするとその隣の席には王土さんが居た。

王土も人生は失敗ばかりで、めだかも安心院も言彦も敗北からは逃れられなかったと全てを悟ったように語ってくれた。すでにスキルが使えなくなっているのではと思うほど達観した感じだった。

それにVIP席を取るほどキヲテラエのファンだったとはw

キヲテラエの咲による新曲は負けっぱなしだった友達が生まれて初めて勝利を収めたことを祝し、その友達に捧ぐ応援歌だった。曲名は「GOOD LOSER GOOD LUCK」。

DVC00011_201308182004181a4.jpg

前振りの咲のセリフが感動的だったなぁ。咲ちゃんこんな感動演出をしちゃうくらいだからやっぱり球磨川を殺せないんだね。

ライブ後、王土が球磨川と語り合おうとするとそこにはもう球磨川の姿はなく、キヲテラエの楽屋には水槽学園の学ランで螺子を包んだ花束ぽいものが置いてあった。

DVC00012_20130818200419a1c.jpg

これで水槽学園での因縁も終わりということだろう。

球磨川は所持していた大量の携帯を破壊して捨てながらライブ会場を去り、この夜を境に足跡はあらゆる記憶から途絶えて消えたそうだ。

DVC00013_20130818200421546.jpg

携帯を破壊したのはこれまでの関係を全て断ったということなんだろう。

どうしても記録が残ってしまうこの世界に記録を残さず生きるのは確かに勝ち目のない戦いだけど、同窓会でも消息不明のままだったということは現状は勝っているのかな…


久しぶりのめだかボックスとても面白かった。

もう読めないとか悲しいぜ。ファンブックを楽しみにしよう。そして悪あがき程度にこのジャンプNEXT!のアンケートはめだかボックス押しにしておこう。



下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!

にほんブログ村 漫画ブログへランキング

最後に不知火を救うのはやっぱりあの男!!「めだかボックス」21巻 感想 

めだかボックス 21 (ジャンプコミックス)
暁月 あきら
集英社 (2013-06-04)


毎週発売されるジャンプにめだかボックスが掲載されていないことが寂しい。4年間埋まっていた隙間が再び開いたようだ。


21巻の帯にはファンブックの発売日が載っていた。最終22巻と同時発売の9月4日!

しかもファンブックは2冊セットでケース入りという豪華仕様!

内容も巻末の予告に色々書いてあって、中でも能力の解説が気になるな。曖昧極まりないスタイルの設定をここで明かして欲しい。あと鰐塚のスキルも。


本編は言彦編クライマックスで、中身が濃い。

ついに父親と再会した鴎は、アブノーマルとマイナスとスタイルの三つを同時に扱う鴎スタイルを使って、梟博士に挑むが、偽物大好きな変態梟博士の戦闘力は高く特に描写もないくらいあっさりと敗北してしまっていた。

DVC00001_20130604203604.jpg

この辺の戦闘方法もファンブックで解説されるんだろうか。

そんな強者梟博士も上からやってきた言彦にムシケラのように踏みつぶされあっさり死亡。

DVC00003_20130604203606.jpg

スタイルは本気で怒る人間には通じないという弱点があったが、梟博士は怒りという感情が本気でわからなかったためそんな大きな弱点の対策をしていなかった。

そんな感じで相対的に強くなった言彦の前に遅れて登場したのはめだかちゃん。

黒神ファントムにスタイルを混ぜて突撃するも心臓が停止し、今度はスタイルによる振動で無理やり血液を循環させながら復活。そして黒神ファイナルを放つ態勢を取った。

DVC00004_20130604203607.jpg

今思えば、めだかちゃんの必殺技はどれも超高速での突撃ばかりだったな… この点に関して言えばもう少し芸があっても良かったと思う。

死後の教室で再開した母に曲がることを教わったから曲るとかじゃなくて根本的に。

母である鶴喰鳩のアドバイスもあり黒神ファイナルはついに言彦にダメージを負わせることに成功した。

この攻撃に倒れた言彦だが、言彦は今の身体を捨て不知火の身体に乗り移り不意を突いてめだかを戦闘不能にしてしまった。

腐っても英雄なのにこんなせこい手を使ってくるなんて、少しずつ小物臭が漂ってくる展開だった。

めだか組が皆倒れる中、なんとか言彦の攻撃を凌いだ元婚約者たちが目を付けたのは善吉であった。

常套が童謡で善吉を蘇生させ、かけがえが『換喩使い』で生煮の『逆説使い』を使用して時間を稼ぐ。その隙に生煮は言彦に対抗できる『逆説使い』を付け焼刃でだけど善吉に伝道させた。

この『換喩使い』は巻末の解説によると、めだかや言彦にもなることができるチートな能力だった。本物には勝てないらしいけど。範囲は広いけど効果は劣化してる『完成(ジ・エンド)』みたいだ。

そうして婚約者たちや心の中の仲間達の声援に応え善吉は言彦の前に立ったのだった。

DVC00008_20130604203608.jpg

この物語の主人公はめだかちゃんで、善吉は正確には主人公ではないんだろうけど、物語の最後の最後のバトルでこうも活躍するとは主人公と言って差し支えない男だった。

不知火を救うのは何があってもずっと一貫して不知火の友達であり続けた善吉じゃないと不自然だ。めだかの出る幕ではない。

不知火と分かり合っている善吉は身体を乗っ取られている不知火とも意思疎通ができていた。そして不知火は身体のコントロールを僅かに取り戻し、言彦の不可逆のデストロイヤーで自らを攻撃し、言彦を破壊した。

こうして言彦は消滅し不知火も復活。不可逆性も消えたから負傷した仲間達も復活w 『五本の病爪』便利なスキルだw

だが、ここでハッピーエンドとはならず、死亡した梟博士の『遺言使い』が発動し、月が地球に落下し始めていた。梟博士は死んでもクズのままだった…

この事態にめだかは自分の満ち足りた人生に悔いなしと笑顔で命を対価に月を破壊しに宇宙に旅立った。こんなときことそスキルを使えよと思うけどね…w

DVC00011_20130604203610.jpg

ちなみに今回のカバー裏はこの宇宙での思い出なのか、宇宙人と手を繋ぐめだかやワルゴールド(?)と戦うめだかが描かれていたw

めだかが帰って来ないまま月日は経ち卒業式。善吉会長の挨拶の次は卒業生答辞を球磨川が担当。最後まで球磨川で在校生に贈るすばらしい答辞だったw

そのタイミングで講堂に現れたのは死亡したと思われためだかちゃんだった。

球磨川はめだかは帰ってくるに賭けていたためめだかに初勝利!

DVC00013_20130604210751.jpg

『 』のない「やっと勝てた。」のセリフに感動だ。お遊びのトランプの手札でさえ最悪の采配だったような奴だし。

最後は主要メンバーみんなて記念撮影。阿久根と喜界島は久しぶり!

死んだり生き返ったり怒涛の巻だった。そして梟博士の変態性や善吉の主人公っぷり、球磨川の初勝利など見所豊富でクライマックスな展開だった。

このあとはもうエピローグを残すのみだし、こんな展開をもう読めなくなると思うと寂しい限りだ。

個人的な評価
★★★★☆



下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!

にほんブログ村 漫画ブログへランキング

今度こそ本当に最終回!!めだかボックス 第終箱「黒神めだか健在なり」 感想 



これまで何度打ち切りかと思ったこととか。それでも不死鳥のように連載は続き一度も休載せずこの日を迎えた。

残酷なことを言えば、ジャンプ編集部は人気作品を無理にでも続けさせるだろうから、大団円に近いとはいえ打ち切りなのかもしれないけど。

俺も読切からこの最終回まで全てレビューしたと思う。感想とは言えないあらすじ紹介で終わることも多々あったけど、ここまで読んでくれた人には感謝しています。


さてそれでは本編。

扉絵は見開きでこれまでのめだかのモードや時系列別の姿など全てのめだかちゃんが描かれていた。

腕章がいっぱいのときの姿とか懐かしいなw

善吉とめだかは久しぶりに対面したが、めだかは犬に埋もれて懐かれるほど、大人しくなっていた。
DVC00001_20130426213536.jpg

確かに大人めだかの雰囲気から尖った部分が丸くなったようなオーラが放たれている。

今のめだかは数々のモードも数々の奥義も使えないそうだ。

それはめだかだけでなく、高千穂も赤さんも江迎も鶴喰も行橋や王土、そして善吉も成人するあたりでスキルは喪失したそうだ。ただし、名瀬や不知火みたいにまだスキルを喪失していない人もいるらしい。

DVC00002_20130426213537.jpg

瞳も『お母さんのたしなみ(マザーズタスク)』を持っていたけど、きっと例外にあたるのだろう。

スキルとは、苦労しなければ手に入らないものがあるように、満たされることで失うものだそうだ。安心院さんも誰々に使えるスキルはとか言っていたから心の状態とスキルは関係あるんだろう。フラスコ計画が捗りそうな事実だけど、瞳はこのことを知っていたのだろうかね。

ていうか、瞳もマイナス編を見る限り満たされていないよな… 一京のスキルを持つ安心院さんもそうだったし、だから高年齢キャラでもスキルを扱えたのだろう。


めだかの次なる目標は月球再生(ムーンサルト)計画だそうだ。スキルのない今となっては不可能に近い目標だね。なぜ『宇宙を作るスキル』を持っていたであろう十代にやらなかったんだよ…

DVC00003_20130426213539.jpg

善吉もこの計画に参加し、これに成功すれば安心院さんや球磨川にめだかが健在であることの証明にもなるそうだ。

安心院さんと球磨川は善吉たちの中では死亡扱いされてたが、めだかは生存を信じていた。その根拠は百輪走でのメッセージでめだかはそれを目安箱に入れて大事に保管していた。

この物語の始まりの目安箱も懐かしいじゃないか…

善吉は共に月球再生計画に移る前に、互いにスキルのない生身の状態で決闘を申し込んだ。自分が勝てば結婚してくれと、めだかも受けて立ち自分が勝てば結婚してくれとw

DVC00005_20130426213540.jpg

どっちが勝っても結婚だが、ずっとバトルをしてきためだか達らしい展開じゃないか。

二人それぞれ見開きで走り出し、エンディングが始まった。喜界島の子供を抱く名瀬ちゃんが可愛いじゃん。

そして最後のコマはカラーで初期生徒会に不知火と安心院を加えた集合写真に目安箱と球磨川のメッセージ『4年間楽しかったよ!ばいばーい!』と安心院さんのメッセージ「まだ遊ぼうぜ。」が描かれていた。

DVC00006_20130426213542.jpg

最後のページがカラーとはジャンプにしては新しい!

球磨川の4年とは連載期間ではなく中学からの因縁を含めて4年だよね? 安心院さんはあの遺言ビデオレターで渡したとは思えない味のあるメッセージだw こりゃきっと生きてるわ。

これまでの激動の本編に対して、余韻のような静かな最終回だった。

結局安心院さんと球磨川の安否は不明だったけど、次の展開で触れられるのかな。

めだかボックスはこれで完全終了ではなく、ジャンプNEXT!にグッドルーザー球磨川完結編が掲載決定!超楽しみ!

さらにファンブックも発売決定で、新作の読切マンガも収録予定だそうだ!ここで安心院さんと球磨川出て欲しいな!


色々突っ込みどころは多かった作品だけど、西尾維新のセリフのセンスやキャラクターは魅力的で面白かったし、毎週感想書くのが楽しかった。

だからこの喪失は大きい。このブログへのアクセスもほとんどがめだかボックス関連だし。

残るはBDとコミックスとファンブックとグッドルーザー球磨川だけど、一応本編の感想はこれが最後なので、ご愛読ありがとうございました。

もう少しだけお付き合いください。



下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!

にほんブログ村 漫画ブログへランキング
プロフィール

じゃいろぺりん

管理人:じゃいろぺりん
自己紹介:好きな漫画は ジョジョの奇妙な冒険 や よつばと!、デスノート など。欲しいものは文章力。

最近コメント返信できなくてごめんなさい。

地方在住のため書籍の入手が発売日より1~2日遅れるのが不利。

初めての方はこのブログの説明書をどうぞ。

相互リンクも募集中です。詳しくはコチラを見てください。

ブログランキング参加中。
せっ…せっ…押せっ!ざわ…ざわ…
にほんブログ村 漫画ブログへランキング

twitter始めました。

カテゴリ
ブログ内検索
アニメBlu-ray/DVDランキング
ホビーランキング
ゲームランキング
コミックス,ラノベランキング
コミックスランキング


ラノベランキング