片岡愁二は学園にいないということを知った心葉に千愛はちゃんといると言ったりと、物語の謎はどんどん増えていった。
千愛が愁二先輩がいる証拠としてわたした手紙は「恥の多い生涯を送って来ました」から始まる太宰治の人間失格をなぞったような手紙だった。“文学少女”シリーズはこの元ネタとなっている文学作品との絡みも魅力の一つだからコミック版で初めて読む人は注目したほうがいい。
人間失格をなぞっているならこのままでは愁二先輩が自殺してしまう可能性があるということで心葉と遠子先輩による愁二先輩探しが始まった。
その過程で愁二先輩が弓道部のOBだとわかったり、その同級生も登場した。同時に物語もシリアスな空気になってきた。「誰かの文章」にも謎の人物Sが登場した。この「誰かの文章」が誰のものかを当てるのがこのシリーズの魅力だと思う。俺は原作も読んだけど見事はずれたw
遠子先輩はあることを頼みに心葉と一緒に理事長の孫の
麻貴の元へ行くが、麻貴が情報を提供する代償として遠子に絵のヌードモデルをさせるところは面白かった。
ヌードと言っても少し服をはだけさせるくらいだったが、心葉の遠子先輩に対する「胸が無い」「つるつる」だの暴言が面白かった。遠子先輩はヌードになるのに男である心葉を連れていったり、心葉も一応は女である遠子先輩に胸がないなどのセリフを吐けるのは信頼しあってるなぁと思った。
心葉のクラスメイトで心葉に恋している琴吹さんは、木の葉に対し素直になれずきつく当ってしまう様子が可愛かった。特に漫画でしかわからない表情がたまらなかった。
そして物語は問題の愁二先輩の真相と千愛が隠していたことが明らかになり複雑になっていった。最後は誰かが心葉を呼び出して終わった。物語もクライマックスに近づいてきたが、ここでBLを思い浮かべるやつは心が汚れているね。
コミック版“文学少女”と死にたがりの道化は次回で完結。秋ま長すぎだろ。
個人的な評価★★★★☆
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