草野 紅壱
双葉社 (2016-02-12)
売り上げランキング: 292
お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!! 11巻 感想です。
実の兄に嫌らしい目を向けられて身の危険を感じると修輔に相談してきた後輩の美少女「穂澄」。その相談を受け兄とやらを調査してみると、同じ性癖でソウルメイトだと互いに歓喜しあった親友「剣吾」であった。

ところが親友剣吾を呼び出して事情を詳しく聞いてみるとなんと穂澄は自意識と被害妄想が過剰な痛い妹だったことが明らかに!

修輔の自分へのブーメランが刺さるような批判の数々は全て穂澄の過剰な妄想が生んだ誤解で、剣吾はその全ての誤解を否定してきた。
妹への家族として以外の愛は気持ち悪いと真向から否定する剣吾の言葉が修輔に突き刺さっていて笑える。
こうして穂澄の異常性が明るみに出たわけだが、新ヒロインが当然の一癖あるヒロインで安心したわ。品行方正の美少女が修輔の周りに出現しなくてよかった。

自分で自分のことを可愛いという言ってる女は完全アウト!議論の余地もない地雷。
しかし問題は残ったままで、このままでは修輔も剣吾のように穂澄から変質者という設定にされてしまう危機があった。実際もう手遅れで修輔は穂澄の中で自分を嫌らしい目で見る変態ということになっていた。
奈緒もそれとなく穂澄に兄は普通だよと諭すが聞く耳持たず。これまでのヒロインは変わった性癖でも人に迷惑をかけなかったけどこのヒロインはヤバイじゃん。

穂澄は修輔をどうしても変質者として確立するために、自らパンツを露出して修輔の手を取り無理やり下着に触らせようとしてきた。これじゃあどちらが変質者かわかったもんじゃない。
それにこれを第三者が見た場合、修輔の方が嫌がる穂澄を無理やり襲おうとしているように見えてしまう。
そこに現れたのは彩葉で修輔に飛び蹴りすることで二人の行動を無理やり止めた。そして穂澄の言葉より修輔の言葉を信じたのはかっこよかった。このシーンはギャグマンガなのにしびれたわ。伊達に初期から修輔を狙っていないメインヒロイン。
穂澄にとって四面楚歌状態になりつつある今、事態はどう収束していくのか次回も期待。
ちなみに物語ももうクライマックスに突入しているそうだ。奈緒は兄とくっつくことができるのだろうかね。
個人的な評価★★★★★
できたら下のランキングのバナーを押してほしい。
押してくれたあなたは、とても親切な人だ。
