1年と1ヶ月ちょいぶりの新刊は温泉回でのサービスカットと物語の真髄に迫るかんなぎ様と大東の過去エピソードなど、待った甲斐がある濃密な展開だった。それにナギ様も季節に合わせてノースリーブから衣越えした新衣装お披露目で気分も一新w
ナギ様は復活するも、仁と大東のことだけすっぽりと記憶を失っていた。
他の友人たちとの思い出の記憶はきちんと残っていたのに、仁だけがそこに居ないのが辛辣なシリアス展開。
ナギ本人は仁の記憶がないことが当たり前となっているから、記憶喪失に苦しむことはないし。
だが、シリアスな展開の小休止に温泉回があったw

ヒロイン総出で、良い癒しw
この温泉でナギと仁は混浴をして、ナギは記憶を取り戻したいという意思表示をした。

ナギにとって仁なんて全く知らない人物なのに、過去の写真などから親しかったという事実を理解しこうなった。
ナギが現状が不自然と感じてくれて、記憶を取り戻す道を選んでくれて良かったわ。仁もナギの記憶は戻らない方がいいと考えていたくらいだし救いがあって良かった。
そして二人は祥峰の協力で、感覚共有をして記憶を取り戻す儀式をすることになった。
儀式は仁がナギの爪を食べて、ナギが仁の髪を食べて、キスをするというやや特殊性があった。

これにより仁はかんなぎ様の過去を見る旅が始まった。ナギと大東の出会いの物語。
とある村で奉られているかんなぎ様が、何者かに狙われているとのことで、護衛としてやってきたのが山伏の大東だった。この頃の大東普通にいい奴で今とはまったく印象が違った。

大東とかんなぎ様の関係は良好で、かんなぎ様が次第に人間らしい俗世に染まっていく姿が微笑ましかった。
そして大東は料理を作る係の娘と結婚。名前は御厨。

見た目はどこからつぐみに似ているw 子供も生まれていたし、言うまでも無く仁の先祖だね。まさか仁が大東の末裔とは。ナギを顕現させたのも納得だ。
かんなぎ様を狙っていた穢れは大東によって一時は倒されるが、無限に再生するためそれを封じこめるために大東は自らの身体に閉じ込めた。
「呪い」そのものになてしまった大東はかんなぎ様に別れを告げに行くが、かんなぎ様は大東を取りこみ、大東を人間として転生させる道を選んだのだった。かんなぎ様の土地が穢れることも恐れずに。

こうして穢れてしまったかんなぎ様は妹に払われたようだね。
この過去話を見た仁が大東をナギを人間にしちまった人と言っていたが、それは属性に染まらせたという意味でいいんだよな。
大東と仁には血縁関係があったからピンポイントでナギは二人を記憶を失ったんだろうかね。こういった過去があって、かつてかんがぎ様はこんな行動を取ったから。
これらの過去話を記憶喪失がいまいち繋がらない。元々設定をぼやかしている作品だし、その辺は次回解説してくれることを期待しとくか。いつ発売されるかわからないけど。
あとがき漫画によるとかんなぎは元々10巻で完結予定だったそうだ。現状10巻では終わらないそうだけど、クライマックスは近いのかもしれない。
個人的な評価★★★★★
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