いよいよ最終巻で、展開的にもクライマックス!
桂馬の過去からの帰還に必要な装置を守るために二階堂先生はリューネとバトル。教師という側面もあるだけに桂馬のためのバトルはなかなか熱いものがあった。キャラに似合う肉を切らせて骨を断つような戦術だったしw
だが結局は機械を破壊され二階堂先生から少女・ドクロウに戻ってしまうところは、ずっと耐えてきたんだなと思って感慨深いシーンだった。

機械が壊れたせいで過去と現在が断絶し、現在は消滅してしまった。ところが女神を宿すヒロインたちは白い世界で生き残り協力して愛の力で機械の修復に取りかかり、過去で全ての準備を終えた桂馬を帰還させることに成功した。
これにて足かせが外れた女神たちはこれまでの劣勢が嘘だったかのように無慈悲な無双状態だったw こいつらここまで頼もしい奴らだったんだな。愛の力ってすごいというかなんといか…
現在に帰ってきたはずの桂馬だったが、その意識は戻らず別空間でエルシィと共にいた。そして最終巻のこのまま丸く収まりそうな終盤にまさかこんな超展開が待っているとは思っていなかった。
ラスボスはエルシィだった。

敵組織が復活させようとしている決戦兵器みたいなものの正体がエルシィで、室長はエルシィを悪魔として転生させて平和を与えてくれていたのだった。
エルシィのラスボス発現いきなりすぎるだろw フラグらしいフラグもなかったじゃん。ポンコツなエルシィがエリートである駆魂隊にいるってだけじゃ何のヒントにもなってないし!
だがエルシィの性格はこれまでのままでこの世界が大好きだった。
桂馬が目覚めた世界ではエルシィは「えり」として本物の桂馬の妹に生まれ変わっていた。仲間たちからエルシィとしての記憶を消して。

さらに超展開は続き、桂馬はリアル女であるちひろに本物の告白をしたのだったw

桂馬にはブレずに最後までキャラを貫いてほしかったのと、選んだのがよりにもよってちひろだったのが二重にショックだ。
自分に好意を持っている元女神持ちのヒロインたちを解放するためという方便はあったけど、ほんと方便だよ。どこにちひろを選ぶ脈略があったんだろう。
最後の二階堂先生の嫉妬シーンは良かったかな。この先生は登場時とは印象ががらっと変わったわ。元々悪いキャラじゃなかったし良さのベクトルが変わった。

あと天理への手紙には「ぼくとお前とのエンディングはない」と予め恋愛感情はないと断りの一文が書かれていた。桂馬ドライだなぁ。最後の最後で桂馬という人間が理解できなくなってしまった。

確かにマクロ的な視点ではハッピーエンドなんだろうが、桂馬は結局特に深くかかわったヒロインたちを全員切り捨てたということか… 地獄を救うための行動はあくまでビジネスライクに。
難しい結末な作品だった。
最後の最後でこれまで戦ってきた敵とは別のところで、大どんでん返しがあり、神のみぞ知る展開だった。
個人的な評価★★★★☆
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