荒川 弘
スクウェア・エニックス (2010-04-22)
現在アニメも絶好調な鋼の錬金術師。原作25巻も熱い展開の連続だった。
まずはグリード&リンVSキング・ブラッドレイ大総統の戦い。
大総統を掘りに落とすことに成功したグリード&リン。
その隙に自分の賢者の石を使い瀕死のフーじいさんとバッカニア大尉を治療してもらおうとするリン。しかし周りには錬金術を使える医者はいなかった。不老不死の法があるのに使えないなんて悲しすぎる。マルコー先生が居てくれれば
…
治療ができないまま今にも死にそうなバッカニアはリンに正面の扉を突破されないよう守ってくれと最期のお願いをした。
リンは「シンの人間ハ必ず盟約を守ル」と言ってバッカニアの最期のお願いを聞くことにした。グリードから硬化の力を借り中央軍に一人で立ち向かうことに。「人間」と言っているところが嬉しい。
リンが全身硬化した姿は悪魔のようだった。でもかっこいい。
目玉に吸い込まれたエドたち人柱はお父様のとことへ集合していた。お父様に拘束されたホーエンハイムは滑稽な格好だったw
しかしアルは鎧だけで意識が飛んでいた。アル消えてしまいそうで心配になるな。
大総統候補たちと戦っているスカーや大佐は悪医者に中尉を人質に取られてしまった。
悪医者は中尉に瀕死の重傷を負わせ、マスタングに人体錬成を要求した。要求通り人体錬成をして扉から帰ってくれば賢者の石で中尉を治療してやると。あるいは中尉を人体錬成するか?と外道すぎる。
だが大佐は人体錬成をしなかった!エンヴィーの件で心が強くなったんだろうな。
人体錬成をしないと宣言したタイミングでキメラのおじさんたちとメイが助っ人に現れた!ぬるぬるの唾液を出すキメラのおじさんが初めてかっこよく見えた!メイの錬丹術で中尉もなんとか生存!
しかしそこで現れたのは手負いの大総統。思い通りにならない人間に腹が立つと微妙に笑う大総統は死期を悟っているようだった。
さらにプライドも参戦。マスタングはさっさと大総統を倒そうとするも炎より速く大総統は動きマスタングの両手を剣で貫き地面に張り付けにした。
プライドはマスタングを止めたことで喜んでいた悪医者を影で貫きその血で人体錬成の錬成陣を描いた。
そしてマスタングに無理やり人体錬成をさせた…えげつないね…
人体錬成の結果大佐は消え出現したのは肉の塊。
マスタングの前には心理の扉と心理君。そしてすぐにお父様のところへ送られた。ついでにプライドもマスタングと一緒に送られてきた。
大佐が人体錬成の代償に失った物は視力。炎の大佐にとって手足や内臓より困るものじゃないか。大佐はもう錬成陣なしでも錬成できるだろうが目が見えなきゃ炎の狙いも定まらない…
心理は残酷で、家族を生き返らそうとして立ち上がる足と弟も持って行き、子供を生き返らそうとして二度と子供を産めない身体にし、国の先を見据えようとした者からは視力を奪って行く。
お父様むかつくね…
大総統との戦闘はスカーが担当。本当の名前のない者どうしの戦闘。いいカードだと思う。
アルフォンスは心理の扉の前で自分の身体と対面していた。
身体は「おかえり」と笑顔を見せてくれた。今なら元の身体を取り返すことができるようだ。おめでとうアルフォンスと思ったら、アルは骨と皮だけの自分の身体を見てこれじゃあ戦えないから必ずまた来るからと約束し、鎧のまま元の世界に帰って行った。
アルフォンスもかっこよすぎる。だけど身体が最後に言っていた言葉が気になる。この世が絶望に満ちるとはどういうことだ?
アルフォンも戻り人柱が5人揃った。視力を失って戦力ダウンした人間たちだが、強制人体錬成はプライドにも負担だったらしく顔が欠けたりエドたちの攻撃を影でガードせず普通に避けたりしていた。プライドの賢者の石も残りわずかのようだ。
そのころ日食間近の街ではイシュヴァール人たちが指定された場所に何か紙のような物をセッティングしていた。アメストリアスで賢者の石を作らせないように逆転の錬成陣とかいうやつだろうか。
25巻最後はスカー対大総統。もう役目は終わったらしい大総統は何にも縛られず戦えることを喜んでいた。大総統は元人間だからか人間らしいな。
スカーは大総統に左腕を剣で貫かれピンチに陥ったが、なんと幻の右と言わんばかりの右腕の錬成陣が登場した。
兄の研究書から得た構築の錬成陣だそうだ。これまで破壊しかしてこなかったスカーが構築をしてくるとか新鮮だ。
攻撃方法が地面をトゲにして突き刺す技だったのはエド達との戦闘経験からなのかな。そう思うと胸も熱くなる。
いや~面白かった。早く26巻を読みたい。予告の「そして、その時は訪れる…。」からして次回も熱いそうだ。8月が待ち遠しい。
個人的な評価★★★★★
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