

タコピーの原罪 上巻 感想です。
ネットでも話題の大人気漫画。俺も迷わずコミックスを購入した!
宇宙にハッピーを広めるために地球にやってきたハッピー星人のタコピー。

そしてひどいいじめの被害に遭っている小学4年生の少女 しずかちゃん。
この一匹と一人の出会いが取り返しのつかない破滅的な道へと誘ってしまう反面教師的なドラえもんのような物語だった。救いが見えないし。
タコピーは宇宙生物のため人間というものをまったくわかっていない。イラつきさえ覚えるくらいわかっていないところがこの作品の面白さでもあった。
しずかちゃんのパパはいないという重い発言の意味もわかっていないところはほんとイラっとするw

タコピーに悪気が無くても人間というものを理解していないから端から見ればただのサイコパス宇宙生物。ひみつ道具を持っていて科学的にはすごいけどどれも絶妙に役に立たず無能w
しずかちゃんの唯一の友達の愛犬「チャッピー」はいじめの加害者の「まりなちゃん」の手引きによって保健所に連れていかれてしまう。
しずかちゃんは唯一の心の支えを失い自殺してしまうが、この理由も当然タコピーにはわらからない。

過去に戻る道具を使い自殺を阻止しようとするが理由がわかっていないからどうでもいい結論に至ってしまい無能な姿にイライラしてしまう。この作品の序盤は無能なタコピーを眺めて楽しむものだと思うw

いじめの加害者のまりなちゃんの家庭環境にも問題があり登場人物全員闇が深い… ダークな群像劇だ。

愛犬を保健所に連れていかれることが問題であると気付いたタコピーはそれを阻止するべく時間を戻す道具で101回やり直したがそれは阻止できなかった。まりなちゃんの執念も怖かった。
そしてタコピーは勢い余ってまりなちゃんを撲殺。時間を戻す道具も同時に故障。

これによってタコピーはハッピー道具を使って無事しずかちゃんを笑顔にすることができたのだった!

まりなちゃん死亡のところはピリピリと皮肉の効いていて面白かった。
しずかちゃんを唯一気にかけていたクラスメイトの東くんと共にまりなちゃんの遺体を隠しタコピーはまりなちゃんに変身して死亡を隠蔽。これが人をハッピーにする道とは思えないがもちろんタコピーは意気揚々と協力。なんとなくタコピーはハッピー星人の中でも劣等生な気がしてならなかった。
まりなちゃんに変身して帰宅したタコピーだが夫婦中最悪の中、とっても仲良しとまともな倫理観を持っていないところがタコピーらしい。まど☆マギのキュゥべえに近いかもしれない。

まりなちゃんの母は変身したタコピーを実の娘ではないと見抜き、返してと懇願した。タコピーもやっと自分がやらかしたことの重大性に気づき涙し謝罪したのだった。

さらに隠していたまりなちゃんの遺体も見つかってしまい事態は悪い方向に転がり始めたところで上巻は終わり。下巻も来月発売。
しずかちゃんの自殺は防ぐも所々で空気を読めず役に立たない働きをするタコピーの無能さが際立って面白かった。場をかき乱すだけかき乱したタコピーの今後の活躍に期待していいのか悪いのかw
個人的な評価★★★★★
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