はまじあき
芳文社 (2020-02-27)
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ぼっち・ざ・ろっく! 2巻 感想です。
高校中退が夢で、人との会話のセリフの頭に常々「あっ」を付けてしまう陰キャ少女の後藤ひとり(通称 ぼっち)は、ネット上の動画投稿サイトでは「ギターヒーロー」という名前の凄腕ギタリストとして有名であった。
前回、偶然の出来事から現実世界でガールズバンド「結束バンド」を結成しライブハウスでの活動をすることになったが、陰キャ・コミュ障・卑屈と三拍子そろったぼっちには現実世界でのあれこれはレベルが高すぎた!
2巻もド陰キャなぼっちちゃんの日常に悲壮感が漂っていて面白い!
夏休みの話は8月がスタートしたかと思ったら特に何もなく8月30日を迎えたのは笑ったww
このクラスになると夏休みに予定なんて無いんだよねw
バンドメンバーから遊びの誘いがあると信じて待っていたのが悲しい主人公。早くも軽く顔面作画崩壊を起こしていた。

今回まともな顔より作画崩壊顔や暗い影が差した顔の方が多かった気がするレベル。
まぁ偶然の行き違いで誘いが無かっただけだが、精神崩壊したぼっちを誘ってバンドのメンバーで夏の思い出に江の島に遊びに行くことになった。
さっそく現地では住む世界の異なるパリピにウェーイと話しかけられ爆発四散したのも面白かった。気持ちはわかるw

野生の鳥にまでも舐められ幸が薄いのは気の毒。

あとメンバーが基本的にインドア派で体力が無いのはぼっちに会っている気がした。
何とか楽しい思い出で夏休みを終えたぼっちの次なる試練は文化祭。クラスの出し物はメイド喫茶に決まり想像しただけで画面作画崩壊していて陰キャの見本のようだった。

それでも承認欲求は強くて人気者になれるのではとバンド演奏をしようと申込書まで書いて断念していた。ぼっちにとって学園祭のパリピによるライブ映像はホラー映像に見えるという独特な視点が面白い。
断念した文化祭のライブだが陽キャなバンドメンバーの郁代により申込書は受理されており、『結束バンド』よる文化祭ライブが決まったのだった。

陰キャじゃなくても皆の前で演奏や発表するのは緊張するもの。それでも学園祭ライブに向けて前向きにがんばるぼっちに成長が見えたから応援したくなるヒロイン。たまに怠惰なのも目をつぶる。
ライブではぼっちのギターソロもあった。
果敢に挑戦しようとするが弦が切れるというトラブルが発生してしまい窮地に追い込まれるッ… 運が悪いところも魅力だけどここでのアクシデントは本当に運が悪い…

ぼっちのピンチに気づいた郁代はアドリブ演奏で時間を稼いだのはかっこよかった。陽キャでかっこいいとか過剰スペックなくらいだった。

この郁代が稼いでくれた時間でぼっちはとっさに落ちてた酒瓶でボトルネック奏法に切り替え、陽キャでも失敗しそうな場面で成功を収めたのはがんばったと思う。珍しく真剣な表情でやり遂げキマっていた!
このアクシデントを機にぼっちは父のお古のギターではなく自分のギターを買うことにするが、その予算はなんと投稿動画に支払われた広告収入で時代が時代だと思った。こっそり広告設定したのは父だけど。

その父に投降動画に書いてある自分を盛った虚言妄言を見られているのは恥ずかしいw 自宅でもこんな感じなのも悲しいw
楽器屋では店員さんに話しかけれきょどって冷静に対応できない所はぼっちらしかった。

あと一時の承認要求を満たすためにSNSの「いいね」をお金の力で貰ってせっかくの広告収入を使い果たすところも愚かで面白い。

悪徳雑誌記者に取材される話では、ぼっちがネットで有名なギターヒーローだとばれプロデビューの話を持ち掛けられた。しかしそれはぼっちだけで『結束バンド』としてでは無い。

『結束バンド』の実力不足という雑誌記者の指摘は悔しいながらも的を射ていて、そこでメンバーはロックフェスに出演して実力を示そうとしていた。
そして遅れてやってきたぼっちも同じ案内のチラシを持っていて結束バンドとしてがんばる決意を表していた。頼もしい顔つきで!

顔面崩壊比率は上がった気がするがそれも新たな挑戦の代償だろう。陰キャでも陽の世界に進出しようとがんばるぼっちの成長をこれからも楽しく見守りたい。
個人的な評価★★★★☆
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