西巳しん
芳文社 (2017-05-27)
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泣きむしストラテジー 1巻 感想です。
人間を泣かせることで魔界のインフラに必要な魔力を集めることを生業とする悪魔の少女「
クレア」は、人間を泣かすどころか聖人君子のような性格ゆえに笑顔にしてしまい、魔界の学校から退学の危機になっていた。

その救済処置として人間界に住み、「
花坂牡丹」という少女を泣かすという課題を与えられたのだった。
牡丹は容姿端麗でかっこいい一面がありながら、愛想よくすることが苦手なのと高値の花的な意味で近寄りがたさから友達のいないぼっち。その代わりファンはたくさんいるw
クレアはそんな牡丹の高校での初めての友達になり、牡丹もどんどんクレアと打ち解けていって良い話だった。

長年疎遠だった昔の友達との関係も修復。泣かすことは一向にできてないが、牡丹をどんどん幸せにしていっていた。

まんがタイムきらら作品共通のゆるふわ要素もさることながら、悪魔のクレアが良い子すぎて荒んだ心が温かくなってくる物語だった。
天使と悪魔が登場する別作品の堕天する前の主人公のようだった。
クレアの数少ない悪魔っぽいシーンは男子生徒に割りばしで作った輪ゴム鉄砲をおねだりするところw

だがこんな悪魔なら大歓迎だろう。
基本的には人間に災いをもたらし泣かす悪魔を捕まえるために天使も登場した。天使の「
アメリア」は優秀だけど、どこか偏ったところがあって可愛いキャラだった。

悪魔を危険視するも牡丹に玉ねぎを切らせて泣かそうとするなどゆるいクレアに強硬手段はとりあえず保留としてめでたくいつも一緒に過ごすメンバーになった。

ぼっちだった牡丹がクレアと出会い少しずつ心を開いていき、友達も増えていく所が面白かった。絵も可愛く癒し力も高い。
何となく物語の最後にはクレアとのお別れで牡丹が泣くという展開が待っていそうだが、今後もこの作品を応援していこうと思う。
個人的な評価★★★★★
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