水無月 すう
KADOKAWA (2017-05-26)
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プランダラ 7巻 感想です。
投票の機能でまだ戦争はできないはずなのに突然の襲撃ほぼ成すすべなく蹂躙される生徒たち。この状況の原因は投票権7つの内3つは掌握しているが、残りの4つで密かに再投票が行われ戦争禁止期間を短くしたためと推定していた。

一応少年誌なのに精神に来るシーンがわりと多い作品だ。
でも撃墜王化手術を終えた離人が何とか間に合った! 今の離人は小銃の弾丸さえゆっくり見えるくらいスペックが向上していた。

敵を殺さないほどの圧倒的余裕がある強さを十分に手にしていた。
敵軍を殺さず無力化することに成功するが、敵にも家族があり生きるためには必至であった。そこで敵が取った行動は自分たちもろとも核爆弾が爆発するぞと脅すこと。
この事態に離人は殺さずの誓いを破り敵を完全無力化。しかも敵の核爆弾での自爆は嘘であった。

これにて離人の精神は崩壊。
この世界初のカウントとして太刀に皆の代わりに敵を殺した数を数え始めたのだった。

十字架を背負うようなカウントだね。殺さないことを誓っていたのに殺した数を数えるなんて。
結局過去を変えることはできずジェイルたちは元の世界に戻るときがやってきてしまった。未来に戻る間際、陽菜は離人の手を自分の胸に直接押し当て離人が一人で寂しくならないよう未来で子供を産むことを約束していた。これは良いヒロイン。惚れる。

その後の世界も散々たるもので離人はどんどんシュメルマンの殺意に浸食されおかしくなっていき、かつてのお色気ハーレムパートも成立しなくなっていて離人を案じる仲間たちの行動が空しかった。

新たな伏線としは複数人いる撃墜王の内一人が正体不明という点。きっと次の物語のキーパーソンなんだろう。
離人は敵と味方の区別もつかなくなり、仲間たちはそんな離人が元に戻ってくれることを信じて7つのバロットを全て集めて投票権を独占したのだった。
しかし過半数で投票が成立するところをあえて全会一致で可決することで未知なる機能が発現してしまった。これが教官たちの真の目的であり、地上3000mmにアルシアという土地を作り地上からは文明と資源を吸い出し新たな世界を創造したのだった。
逆らう者は鎮圧し人口増加対策としてカウントとアビス送りを強制。こうして世界は作られていた。

離人が守りたかったAクラスの皆は地上に残され見捨てられ、それを許さなかった時風は離反しようとしたところを正気を失った離人に倒されてしまう。
しかも兄弟同然の時風を殺めてしまったタイミングで正気に戻り離人の絶望はさらに深くなってしまった。

このときのシュメルマンやアランはAクラスの仲間たちを見捨てるようなキャラに見えなかったけど、こんな投票で世界を支配したなんて信じられない展開だった。まだまだ謎は多いのかも。
未来に戻り陽菜は約束通り離人との子孫を作ろうとしていた。

でもそんなシーンは次回描かれていないに違いない。
今回はオールシリアスだったから次回は明るい話もある模様。それで結局この物語の敵って誰なんだろう。
個人的な評価★★★★☆
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