藍井 彬
スクウェア・エニックス (2015-06-25)
売り上げランキング: 2,363
DUEL! 1巻 感想です。
内気で地味でどんくさくてとろい高校一年生の少女「
日向みのり」は、日ごろからイジメを受けていた。

何をされてもへらへらと笑ってやり過ごしているため事態は一向に改善されず、苦しい毎日を送るだけだった。
そんなとき出会ったのが公園でフェンシングの自主練に励むフランスからの帰国子女「
桃瀬アリス」だった。

かっこよく剣を振るい、絡んできたDQNを撃破する姿に憧れ、自分もこうなりたいとフェンシング部への入部を決意したのだった。
フェンシングは日本ではマイナースポーツだが、競技している姿はかっこいいね。西洋の侍みたいな感じ。
かっこよく剣を振るっていたアリスの正体は「次世代の三銃士」と呼ばれている有力選手で、弱小フェンシング部の中で一人だけレベルの違う強さの持ち主だった。

しかし一年生にして強すぎることや、物事をはっきり言う性格から一部の部員とは人間関係がうまくいっていないようだった。
みのりはさっそくフェンシングのユニフォームに着替えて基礎を教えてもらったりするが、そもそも運動が苦手のようでフェンシングにも向いていなかった。
しかし直向きで諦めない性格からいくら痛い思いをしても諦めず立ち上がり、他の部員に認めてもらえたのだった。地道なことは得意みたいし、見込みはあるんじゃないだろうか。
クールだけど、ここぞというときに適切なアドバイスをしてくれるアリスさんはかっこよかった。

ちなみに、こんな胸当てって実在してたんだね。刀鍛冶をモチーフにしたラノベのヒロインしか装着していないと思っていた。

みのりへのイジメはまだ止まらなかったが、アリスも驚くほどの反射神経を見せる場面があった。まったくどんくさいというわけではないようだ。
そんなエピソードも踏まえての強豪校との練習試合。アリス以外は蹂躙されるくらいの実力差だから相手校は最初から実力者であるアリスとの練習が希望。
プレッシャーだけで相手に敗北感を与えるアリスの強さが凄まじかった。フリーファイトでは戦う前から決着がついているような雰囲気w

主人公がまだまだな分、アリスの絶対的強さが頼もしい。
そして練習試合のメンバーだが、なぜかみのりがその一人に選ばれたのだった。

ド素人で敗北は確実だけど、アリスも驚いた反射神経をここで見せたりするのかな。
1巻はほぼキャラ&フェンシング紹介だったが、物語は主人公の「みのり」の初期スペックがかなり低い分王道的な成長物語として期待できるね。
そして現在最強の「アリス」が普段のクールな態度から一変して見せるみのりへの優しさも可愛さがあって注目所。
個人的な評価★★★★☆
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