若松 卓宏
講談社 (2015-05-15)
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盤上のポラリス 1巻 感想です。
日本じゃルールを知っている人も少ないチェスを題材とした漫画。
とある田舎の離島に住む、小学五年生の主人公「
椿 一兵」は外を駆けまわるの好きなやんちゃそうな少年だった。
ある日のこと、病弱な少女「
氷見崎ひめ」がクラスに転校してきて、ひめが一人でチェスで遊んでいるところを見て一兵もチェスに興味を持ち始めた。


ひめは病気の治療のためすぐに転校することになり、一兵との交流はわずかな時間だったが、それをきっかけに二人は仲良くなり一兵とひめはチェスの世界チャンピオンになり再会することを約束し別れたのだった。
こうして一兵のチェス騎手への道が始まったのだった。
主人公が小学生なのを考えると、今後の年齢的成長が予想されるね。物語の雰囲気的にはヒカルの碁を思い出すものがあった。
一兵はアホそうなガキなのに、案外利発でチェスのルールを一晩で理解し、それなりに先を読んで戦えるレベルになっていたから驚きだ。
本気でチェスをすることを決意した一兵はフェリーで長崎のチェス教室に出向き、そこでジュニアチャンプの「
灰堂レン」と出会った。

物語上必要な良きライバルキャラだねw
そんな大物にいきなり対局を挑む一兵。最初のひめとのほんわか対局とは違い、物語上始めての真面目な戦い。
定石も登場したけど、チェスの定石の名前ってなかなかのオサレだな。「シシリアンディフェンス ドラゴンバリエーション」。ゴキゲン中飛車くらいカッコいい。

対局描写はわりとビジュアル的で遊戯王のようなイメージだ。
初心者がチャンピオンに勝てるわけもなく敗北するが、舐めプしていたチャンピオンは危うく敗北するところまで追いやられていた…

一兵をただ者じゃないと感じたレンは正式にライバル視することに。

ボーイミーツガールからの王道チェス漫画で、まだ導入部分だけど結構わくわくする展開で面白かった。俺はチェスのルールくらいは知ってるけど、ほぼそれだけ戦術や定石などはまったくの無知。だけどまぁ読める。
時々遠く離れていたヒロインと電話でイチャイチャトークをしながら、ライバルと一緒に成長していく主人公の物語に期待だ。
個人的な評価★★★★☆
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