河本ほむら 尚村透
スクウェア・エニックス (2017-06-22)
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賭ケグルイ 7巻 感想です。
アニメすごく楽しみでいる…
さて7巻からは生徒会役員共がことごとく夢子に敗北を喫したことを皮切りに生徒会選挙がスタートする新展開。
夢子も前回までのギャンブルで30億円もの大金を手にしていて、家畜の身分も返上。ギャンブルの軍資金も十二分。これを全てギャンブルに使おうとしている笑顔の夢子の作画が心なしかいつもより可愛く見えるレベルでギャンブル狂だった。
選挙前に学園にやってきたのは生徒会長の桃喰家の分家に当たる「○○喰」という苗字の代表たちたくさん。
彼ら彼女らがやってきた理由は生徒会長選で勝てば分家でありながら一族の長のポジションになれるという条件を会長が出してきたから。この会長も夢子に負けず劣らず賭け狂っているw しかも政財界に強いコネクションを持つ学園の会長の椅子というおまけ付きで。

選挙の方法はもちろんギャンブル。
票は生徒が持っているが一人一票をギャンブルで奪い取れというルール。生徒全員が候補者であり有権者。

完結に言えば学内を舞台としたギャンブルサバイバルだ。一番ギャンブルが強いやつが生徒会長になれる。
ここまでやたら重い代償を背負ってギャンブルしてきたが、だいぶ条件が軽くなり気楽な気持ちで夢子の圧勝を堪能できる展開だ。
そして最初の対決は桃喰の分家の中で一人身内から小馬鹿にされてる感じのするゴスロリ少女「
蟲喰恵利美」と夢子。ていうか夢子の蛇喰家も会長のところの分家筋だったのかよw ギャンブル狂のはずだわ。
選挙では選挙管理員も同伴でギャンブルを行うというルールで、恵利美は自らが用意してきた道具で夢子の勝負を挑んできた。
その途中美化委員でかつて夢子に敗れた生志摩も偶然合流。久々の再会に喜びテンションを上げる生志摩に対し、冷たい視線で生志摩に塩対応の挙句、涼太の後ろに隠れて袖をちょんとつまんでいるところが露骨で萌えポイントだった。

恵利美が持ち込んだのは指を切断するためのギロチン。ギロチンには紐が20本結ばれていて、どれか1本を切ればギロチンが落下して指が切断されてしまうというまるでカイジの世界のような代物。
これでロシアンルーレットをするのかと思えば、勝負は3人同時に指を入れ、順番に紐を切断していき、最初に怖気づいて指を抜いてしまった人が負けというルールだった。

大金でも安易に命でもなく、部位欠損というのはこれはこれですごく怖い。決して気楽じゃなかった…
夢子と行動を共にしていなかった芽亜里は廊下で偶然副会長をぶつかり、仮面の下の素顔を見てしまっていた。

副会長は慌てた顔をしながら仮面を付け直し、キャラを整えて芽亜里に話しかけてたけど、意外とポンコツキャラだったりするのかな。
夢子たちのギャンブルはもちろん恵利美がギロチンにしかけをしてました!このギロチンは刃が落下してきても鉄板で指は保護される仕組み。
それを唯一知ってる恵利美は恐怖に慄く夢子たちを見て愉悦を感じようとしてたけど、夢子と生志摩は指を失うリスクにオオはしゃぎでテンションアゲアゲ状態だった。
逆に恵利美は夢子が選挙管理員に確認した「取り外していただけましたね?」という言葉でもしやと思い、恐怖に心はずたずたになっていたw

悪だくみをして夢子に挑み、逆に追い詰められるこの流れは最高に脳汁が溢れる展開だw
紐の本数がどんどん少なくなっていき、涙で顔をぐしゃぐしゃにするところはたまらんわ。
そして最後の2本というところで生志摩がどちらも同時に切るという暴挙に出た。ここで恵利美は指を抜き敗北。反則をした生志摩も負け。
偶然が生んでくれた2分の1の確率の恐怖のギャンブルの瞬間を踏みにじった生志摩は夢子に最大級の侮蔑を与えられていた。

ただの死にたがりとギャンブル狂の違いだね。でも夢子のことが大好きらしく涙を流すあたりは悪くないかも。
こうして夢子は合計3票を手にして少しだけ生徒会長の椅子に近づいた。
そのころ西洞院百合子は桃家一族の一員に負けていた… 現状維持を一番望んでいたけど、どうやらその夢は儚く散ったようだ。

今回は新たに出てきた百喰一族との本格的対決の前哨戦といったところだろう。蟲喰はたぶん一族の中でも弱い方だろうし。
でも初っ端からリアリティのある賭けと恐怖描写で面白いギャンブルだった。一族はまだまだたくさんいるし、さらなる強者とのオリジナリティ溢れるギャンブルでの戦いが楽しみだ。
個人的な評価★★★★★
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