井上よしひさ
少年画報社 (2014-10-16)
女子高のダム部のメンバーが実際にダムに訪れ愛でて語る、ダム好きのダム好きのための漫画だった。内容ニッチすぎww

主人公の「
黒部弓見」は名字が素人でも知ってるレベルで有名なダムと同じで、いじめられた経験からダムの話題を嫌っていた。
しかし女子高に進学し、一人でダム部に所属している「
八田かんな」と偶然出会いダムの世界に入り込んで行くのだった…
ダムオタクというジャンルが存在しているのは知っていたけど、その魅力を熱く語る内容だった。
主人公の弓見同様読者もダムについての知識は乏しい中、温度差を無視して楽しそうに語る姿が面白かった。
一般人にも分かりやすいようにダムの魅力が語られ、何かの機会があれば観光してみようと思うくらいには興味を引きつけられた。
ダムは放流すると上昇気流が発生してスカートがめくれるらしいw

なるほど… 中高生は社会科見学などでダムに訪れるときは注意が必要だ。
弓見はしばしば百合妄想をする少しアレな娘だった。

ちょくちょくこんなシーンが挟みこまれていた。
ダムの形状や材質など種類が色々あって、詳しく解説されていた。
部長のかんなも少し変わった感性を持っていて、これらを楽しそうに身体全体を使って表現していて穏やかな気持ちになった。こういう何かを一途に突き詰められる子は素敵だわ…
ダムの形状や構造についてまったく知らなかったから、こういう知識を持って改めてダムを眺めると面白いかもしれないと思った。今の世の中、航空写真で好きなダムを見ることが可能だし。
それにダムって思っていたより多く日本に存在していると思った。調べてみれば意外と近くにあるかもしれない。

全国のダムで規格が統一されたダムカードのエピソードもあった。

これも存在は知っていたが、レアなやつとかもあるんだねw ダム運営側もファンを増やそうとしているところが興味深い。ダムを模したカレーとかグルメの面でもプッシュしてるらしいし、面白い。ダムは観光地として成立してるのか。
マイナーなジャンルを全力で語る熱血さが面白い作品だった。
個人的な評価★★★☆☆
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