真面目な風紀委員長の「
絲生(いとう)」さんは、手を繋いでイチャイチャと下校するカップルを見て憧れの念を抱いていた。
気になる男の子の「
嘉湧(かわい)くん」にカップルの話題を振るが、プライドと気恥ずかしさが邪魔してか強がったセリフを言ってしまうところが可愛らしいツンデレ女子高生だった。遠まわしすぎるアピールと探りが健気だね。

男女二人っきりの空間に憧れるが、口ではそれを全否定。しかし委員会の仕事で、実は嘉湧くんと二人っきりになっていたことに気付き慌てたり、踏み込みが甘くて墓穴を掘るところも可愛かった。

嘉湧くんと別の男子生徒の二人に力仕事を頼み、自分は力になれないからと運搬場所まで応援することにしたが、その声援が全部嘉湧くんに集中してしまっていることに絲生委員長本人が気付いていたところは面白かった。

この風紀委員長は心の声がダダ漏れ状態なんだなw いいね。わかりやすくてw
口とは裏腹に恋愛脳で、色々憧れちゃってて、むっつりな一面もあった。英語で6をネイティブっぽく発音して顔を赤らめたりするところとか中学生のようだ。
嘉湧くんの実の妹を目撃して、嘉湧くんの彼女なのでは早とちりするところは告白しているようなものだ。

委員会の用事で嘉湧くんのクラスを訪れた時に冗談で嘉湧くんのカノジョと言われて喜んだりもしてたもんなw
ここまで正直なヒロインなのに、憧れている男の子と二人っきりの下校は実現しなくて気の毒だった…

表紙の、手を繋いでるカップルを風紀委員の仕事として涙目で切断しているシーンがよくキャラクターを表わしている。
厳格な風紀委員長だけど、好きな男の子の前では中学生のようなキャラになってしまうヒロインの初心さが可愛い物語だった。
個人的な評価★★★★☆
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