隕石に乗って宇宙からやってきた鉄を腐食させるバクテリアが地球に蔓延し、地球から鉄はじわじわと無くなって行き、鉄に頼りきった人類の文明を急激に廃れていっていた…

政府の対応は遅れ、インフラは死に、通信もできず、街は無法状態になっていった。
最初の方は鉄が無くなっても学校に通う描写が少し描かれていたが、それ以降は人間の生きるための必至さが醜く描かれているパンデミック系の作品だった。

主人公とヒロインは優しさを持っていたがそれ以外の人たちは自分が生きるために商店や金持ちを襲い、弱い者イジメは当たり前で読んでいてすごく悲しい気持ちになった。

迷子の幼女さえ冷徹に切り捨てざるを得ない現状で、虚しいね。

しかも実際助けても簡単に人質にされ足を引っ張る結果となる…

ゾンビものってのはよくあるけど、鉄ってのは新しい。
現代社会鉄無しじゃ生きていいけないが、あまりにも鉄があり過ぎてそれが無くなればどんな弊害が発生するのか簡単には思い浮かばない。
主人公たちがこれからどうするのか、食糧問題、このバクテリアに対して対策はあるのか、先が読めない物語だった。
個人的な評価★★★★☆
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