Cuvie(キュービー)
秋田書店 (2014-08-20)
2巻も100%健全で真面目なクラシックバレー漫画だった。
納得できる踊りができたことで満足する奏の楽屋の前に現れたのは前回登場したあの少女。
やたら上から目線で人の踊りを批評する非常に性格の悪い少女だった。

こいつの正体はジュニアのバレーコンクール上位常連の有名人「
栗栖さくら」だった。上から目線で語るだけの実力は持っていた。大人ぶってるところが少し痛いのは愛嬌だなw
今回はこのさくらと奏の対決の物語の序章。
さくらとその母は才能のない子にバレーを教えるのは無駄という考えで、経営するバレー教室でも生徒にそういう対応をしていた。友達のレナも才能がないと見限られていた。
その傲慢な考えに奏はキレ、このコンクール常連のさくらと対決することになってしまったのだが、あまりにも無鉄砲過ぎるw

実力差は歴然で先生からも100%勝てないと言われてしまっていた。
さくらは口ではバレーを好きでないといいつつも踊ってるときは楽しそうにしているという矛盾を抱えていたり、その踊りは教科書通りすぎて面白みがないなどのウィークポイントがないわけではなかった。

でもそれを踏まえてもコンクール上位入選を果たしてきたんだよな…
奏もトウシューズになったが、練習シーンからは不安しか感じさせないダメダメっぷり… 勝ってるビジョンがまったく浮かばない絶望的戦い。
努力をしているってのは伝わってくる。だけど敵が強大すぎるんだよな。奇跡で勝てるような甘い世界じゃないんだろ?
となると、今は対立しているが、なんとなく友情フラグが立っている気がする。奏も今回プロを目指したいという目標ができたし、今回負けたら取り返しがつかなそうなことにもなるし。
王道展開だったら勝負は負けるが、さくらには認めて貰えるとかそんな流れだろうかね。
そしていよいよコンクール本番。さくらと奏は同じ予選グループでいきなりの直接対決が実現された。
まずはさくらの番で、シャフ度で悪者の顔を見せで余裕な感じだった。

続いての奏の踊りは見ている仲間たちが焦燥の表情を見せる何かある踊りのようだった。ここまで不安を煽っておいて物語は次回に続く。

奏にいくら努力とか才能とか主人公補正があっても勝機が見出せない強敵との対決に、最後までハラハラさせられる展開だった。
ここから先和解エンドか、はたまた絡め手で勝ってしまうのか続きを期待しよう。
個人的な評価★★★★☆
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