時事ネタ・風刺ネタが秀逸だった「さよなら絶望先生」や「じょしらく」でお馴染み久米田先生の最新作の第1巻!
時間を無駄に使って過ごしている引きこもりの少年「
時只 卓(ときただ すぐる)」の前にある日現れたのは長いシルクハットを被る貴族っぽいおっさん「
サンジェルマン伯爵」。
サンジェルマン伯爵は人類よりも上の存在「上人類」と呼ばれる種族であった。
上人類はあらゆる時間軸に「点在」することができるが、その点在できる時間の合計はおよそ1年で、それが上人類の寿命。だから時間を無駄に使う卓のことが許せずサンジェルマン伯爵は現れたのだった。

絶望先生が毎回違った突っ込みネタをやっていたのに対し、この作品は「時間どろぼう」という一点に絞った作風だった。
そんな違いはあるけど、作風は安定して久米田作品らしさがあったw
赤松先生ネタも最新作基準で登場。


新連載第一話一挙82ページを全部読むのは時間の無駄だそうだwww
サンジェルマン伯爵のキャラクターのせわしなさから、脳内ボイスは糸色先生と同じ神谷さんになってしまう。
サンジェルマン伯爵が時間の無駄使いを攻めるのに対し、その妹は時間の無駄使いをさながら風浦可符香のようにポジティブにとらえ、「時セレブ」として尊敬していた。

久米田伝統の箇条書きネタも健在だった。通勤時間は俺もほんと時セレブだと思うわ… 贅沢すぎる。
それにしてもこの妹は可愛かった。

だが妹ちゃんは時セレブな卓に出会って惚れてしまい、時間移動能力を捨ててまで現代に残る道を選んでしまった。

上人類から普通の人類に堕ちて時空に点在できなくなってしまったため、妹の寿命は普通に1年。人魚姫のようなちょと悲しい設定だと思う…
妹が人間として新たなに得た名前は「
時只ミチル」。あと全裸シーンとか久米田先生いい仕事をする。
余命1年のミチルは『君のいる町』20巻分のイベントを4話で済ますくらい生き急いでいたw

『君のいる町』は読んだことないが、そんなスローペースなのか?w
1巻は色々な設定説明もあってか、久米田先生にしてはまだまだ大人し目な印象。
それでもブラックユーモア溢れるネタとし上人類が経営するブラック企業「上民(うわたみ)」なんて会社が登場したw

ブラック企業は社会悪だねw 架空の企業「上民」なんて悪い会社なんだ。
絶望先生のような社会風刺漫画がまた読みたいと思っていたから、これでまた楽しむことができる。期待通りの作品だった! 今後も非常に楽しみである。
個人的な評価★★★★★
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