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マンガとかラノベ等の感想ブログ

マンガ、ライトノベル、アニメ等の感想を書いているブログです。漫画やラノベの発売日情報も載せています。

過去と向き合う物語完結!!「聲の形」 7巻 感想 

聲の形(7)<完> (講談社コミックス)
大今 良時
講談社 (2014-12-17)


聲の形 7巻 感想です。


意識を取り戻した将也は病院を抜け出し、無我夢中でいつもの橋に硝子に逢えると信じて向かった。

そこの本当に硝子がいたのはご都合主義を感じないこともないが、あんな体験をしてからのこの再会はドラマチックで、将也も一皮むけたように感じた。

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退院した将也は文化祭で自主製作映画を鑑賞し、映画作りの仲間たちとも再会。

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この映画もしっかりした作りで、映画作りはちゃんと協力しあって行われたんだなと感じさせるものだった。

文化祭ではメインキャラ以外も顔の×印が取れ、やっと物語が明るくなったと思った。

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映画のコンクールは酷評だったが、それでも仲間たちと高校生の文化祭らしくお祭り騒ぎをしていたのは前向きでいいと思うw

そして物語は高校卒業後の進路の話に。デザイナーで認められたり、結弦も写真が賞を取ったり、優秀なメンバーが集まってたんだなw 真柴もダークサイドから抜けだしていたしw

硝子は理容師になるために単身東京へ行くことを決意。結弦も不登校を卒業して学業に専念し始めた。

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硝子は今の理解ある環境から危険の多い東京へ行ったわけだが、また心ないことをされたりするんだろうなと思う。だけど大丈夫ではあるという安心感もあるね。

また時間は過ぎ成人式で、かつての映画作りのメンバーと再会。変わらない仲の良さで良かった。

そして最後、各自同窓会へ。将也と硝子は二人手を繋ぎ因縁の小学校の同窓会会場の扉を開こうとして終わった。

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なんと心に染みる余韻だろうか。この二人が手を繋いで現れた所を見たクラスメイトたちの反応を見てみたいような、そうでないような。

ここまでの物語の集大成を描いた一コマだった。

途中ラブコメ展開になっていたがそれには最終回まったく触れずに終わっていて、読者がこのあとの二人を想像しろということだよね。


短い物語であったが、初速を殺さず無駄なく突き抜けるように中身の濃いまま最終回までやってきた作品だった。

気が重くなるあのギスギスした状態の人間関係から、よく再びこんな風にまとまることができたと思う。

かつてのいじめの加害者と被害者の親同士が仲良く酒を酌み交わしているシーンとか感動ものよ!

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最初の方はいじめの加害者の将也の独りよがりな償いを快く思っていなかったが、焦点はそこじゃなかったんだな。みんな心に闇を抱えていて、この物語ではそれがたまたま主人公の将也視点で描かれていただけで。

文章力がないからうまく表現できないけど、人間関係は綺麗なものだけじゃないということは学んだ。人生波乱万丈だ。

不利な状況でも頑張ればベストまでは行かなくてもそれなりの結果は残せるのかもしれない。

個人的な評価
★★★★★



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[ 2014/12/17 23:04 ] 聲の形 | TB(0) | コメント(0)

関係はますますギスギスに…!?「聲の形」 6巻 感想 

聲の形(6) (講談社コミックス)
大今 良時
講談社 (2014-10-17)


硝子の飛び降りを止めることはできたが、勢い余って将也の方がマンションから転落。運良く一命は取り留めるが意識は戻らずにいた…

そのせいで登場人物たちの関係はますます気まずいものになっていった。

硝子の馬鹿な行いのせいで下手したら将也は死亡していた。土下座して将也の母に謝る硝子の母はかつてのいじめの加害者と被害者の親とはまったくの逆の構図だね… なんかフクザツ…

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将也のことが好きだった植野は荒れに荒れ硝子をフルボッコに。女の嫉妬もあるが、これに関しては暴力は別として気持ちがわからんでもない。責めたくもなるよな。

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結絃が動物の死骸の写真を集めていたのは、死にたいと願っていた硝子にその惨たらしい姿を見せることで止めるためだった。ども今回の件でそれも無意味だったと明らかになった。

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硝子の強すぎる責任感が読んでてすごく重いんだよな。もっと弱音を吐けばいいのに、聖人君子じゃなくていいのに、頑なすぎるんだよね。なぜ逃げないんだと思う。

川井はブレなくクズキャラだった。こんなキャラでもこの重い展開じゃあ清涼剤だな。

自分を可愛いと認識して、上から目線で被害者面をして、外面も気にして良い人ぶる。悪い意味で計算高い知り合いには居て欲しくない人物だ。

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見た目も性格もイケメンだと思っていた真柴も意外な心の闇を抱えていて驚いた。

かつて自分をイジメていた同級生の子供がどんな風に育つのか楽しむために教師を目指しているという歪んだ感性w

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クズ親の子供もやっぱりクズなのか、ゲスいことを期待している真柴だが不思議と嫌いにはなれない。

硝子は色々なことが頭を過り寝つけずにいた。精神的に限界が来ているようにも見える。唯一の心の支えは将也で。

夜中、一人あの待ち合わせ場所に行き嗚咽するがなかなか心の内が読めないな。

だけど将也はついに意識を取り戻した。おそらく現状を把握できていないと思うが、覚醒後真っ先に気にしていた硝子に会いに病院を抜け出す青春展開だろうか。

硝子の飛び降り未遂で将也が意識不明に陥ったことを皮切りに、さらに荒れた人間関係、悩みまくる関係者たちなど引き続き重い話が続き、この先どうなってしまうのかわからない展開だった。

覆水盆に返らずという言葉がぴったりな状態だけど、これハッピーエンドはありえるのだろうかね。

個人的な評価
★★★★☆



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[ 2014/10/17 18:38 ] 聲の形 | TB(0) | コメント(0)

過去の出来事をきっかけに皆バラバラに…!?「聲の形」 5巻 感想 

聲の形(5) (講談社コミックス)
大今 良時
講談社 (2014-08-16)


今回も非常に重たい物語だった。

映画製作が本格的に始まり、将也と真柴は一緒に小学校にロケハンに出かけた。

そこで真柴はいじめられていた見ず知らずの子供を助けたり、当時の将也のクラスの担任の将也や硝子の気持ちを考えない適当な発言に怒り水を掛けたりする正義感の強い人物であることが明らかになった。

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こいつはかなりのイケメンだった。だけど昔の事情を知らない。だから将也に硝子をいじめていたヤツを大いに軽蔑する旨の話をして将也は一人ビビっていた。成長してやっと芽生えた良心がものすごく痛いんだろうな。

それに現状関係は良好なのにばれたら…ってなるもんな。心情的に。

しかも同じ映画作りのメンバーにすべての事情を知る川井という爆弾もいる。

将也はその焦りからか川井に過去のことを話していないか確認するが、それが川井の逆鱗に触れ逆に回りにバレることになった。

この川井という女は自分の責任を棚に上げ罪を将也になすりつけるクズだった。これじゃあ真柴はなびかんなw

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これを発端にメンバー全員を撒き込んで壮大な内輪もめが勃発した。善良な佐原までも巻き込んで。

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こうして映画作りチームは空中分解。

硝子が現在将也の近くにいることを考えれば、真柴なら将也の過去を知っても受け入れてくれる気がするんだけどな…

過去がしっかり片付いていないから、礎がしっかりしていないからどんなに新たな関係を気付いてもダメなんだろう。

将也にとっての過去の罪の重さのほどが伺える。

将也は硝子の前では強がっていて、一緒に夏祭にも出かけていた。だが、硝子は自分の存在が仲間達の関係に亀裂を生むを感じ自殺未遂…

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誤った選択肢だが、硝子優し過ぎるだろ… 責任感も強すぎる。

だがこれはまた将也のトラウマの一つになるんじゃないだろうか。これを機に将也は関係修復ができるのかね。続きが気になる。

個人的な評価
★★★★★



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[ 2014/08/17 21:33 ] 聲の形 | TB(0) | コメント(0)

親の心子知らず…!?「聲の形」 4巻感想 

聲の形(4) (少年マガジンコミックス)
大今 良時
講談社 (2014-06-17)


物語前半は友達という関係性の話で、なぜか将也の友達になりたがっていたクラスメイトの「真柴智」や智に下心ありげに将也に近づいてきた「川井さん」、植野やいつものメンバーに結絃も加え皆で遊園地に行くことになった。

将也から遊園地のお誘いのメールが来て足をバタバタさせる硝子が可愛過ぎてニヤニヤしてしまうw

将也は遊園地で楽しいと感じ友達というものを理解しかけるが、そこで植野の策略によりかつての悪友島田と再会したのだった… 植野は関係修復を狙ったようだが失敗。

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植野と佐原は打ち解けることができたのに何が違うんだろうかね。お互いが拒絶し合っているし、将也は全ての過去と向き合わず完全に切り捨てている所があるのも原因かもな。

植野は硝子とも関係修復するために二人っきりで観覧車に乗るが対話は失敗。

植野は硝子のことが嫌いだとはっきり言った上で色々語ったいたけど、一方的で理不尽な理由に感じる。硝子はここまで言われたのに出てきた言葉はあくまで「自分が嫌い」とという自分を悪役にする言葉。

物語シリーズの千石撫子と同じようなものなのかもね。前髪で目元を隠して心にもない謝罪をして担任教師の話を聞きながすような感じで。

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硝子は自分が嫌いと言っているから本音で謝罪しているのかもしれないが、そんな感じで植野は硝子に対等さを感じなかったわけだね。腹を割って話すことが叶わずに。将也と島田も同じく腹を割って話すというパートがないから修復できないのかな。


後半は西宮家の家族の話。

結絃が唯一理解者だと思っているばーちゃんが亡くなり、西宮母の胸の内も明かされた。この母も不器用な人だったんだね…

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結絃は母を嫌っているが、母は決して冷徹な人間ではなく愛を持っていたし、子供たちの前では決して涙を流さない強さも持っていた。これが結絃にはまだ理解できていないのは不幸なことだ。

硝子たちの父親はクズすぎて胸糞悪かった。硝子が障害を持って生まれたのは母が悪いとか前世がどうのとかわけのわからない悪口を言った挙句、離婚を迫ったのだった。

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この理不尽さに涙する母だったが、ばあちゃんに励まされここまで強く娘二人を育ててきたかと思うと感動するわ。こういうバックグラウンドがあったからこそ、娘をいじめた将也に対して断固たる意思を見せたのだろう。

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西宮母の見方が変わってくるエピソードだった。ばーちゃんも心のふるさとのような温かい人物でこんなにも唐突に亡くなってしまうのは非常に残念だった。泣けるわ…

次回は映画撮影の物語。交友関係に発展はあるんだろうか。期待しよう。

個人的な評価
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[ 2014/06/17 23:24 ] 聲の形 | TB(0) | コメント(0)

小学校時代の同級生は今…!?「聲の形」3巻 感想 

聲の形(3) (少年マガジンコミックス)
大今 良時
講談社 (2014-03-17)


この作品ってあと3~4巻で終わるってマジか? 長期連載には向かないだろうけどさぁ…


今回も贖罪の物語。帯の煽りの「この命、どうか燃やすように行きたい。あいつの近くで。」が将也の行動原理で本編でもその通りの行動をとっていた。

将也は硝子のためにできることとして、小学校時代に硝子と仲良くしていた数少ない友達の「佐原みよこ」と再会させてあげようと考え行動を開始した。

佐原とは偶然もあって比較的容易く再会し、佐原も硝子に会うことを快諾してくれた。

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将也は硝子が転校したことで不登校となった佐原にも罪の意識を感じていて、相当当時の自分を悔いているということは伝わってきた。また、自分ができなことをやってのける佐原を見て自分の存在意義に疑問も感じていた。

でも二人は将也に感謝していて、曲がりなりにもだけど軌道修正はできたんじゃないかと思う。

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さらにもう一人のクラスメイト「植野」とも町で偶然の再会。植野は将也の悪友のようなポジションでどちらかと言えば硝子をいじめている方の人間だった。

植野は将也のことが昔から好きだったようだが、口の悪さは変わっておらず今も硝子に対してひどいこと言ったりしたりしていた。

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ああ… でもこれって、ヤキモチだよな…? やってることは非人道的で許せないけど、これはヤキモチだろう。

植野は猫カフェでのバイト中の顔が本当の顔なのかな。せっかく将也と再会したのに今の将也には硝子しか見えていない。恋する乙女としては辛いに違いない。

そんな植野に将也は「友達ごっこ」と言われてしまって、それは将也の胸に突き刺さっていた。

将也は硝子に後ろめたさがあるからどうしても壁が存在して一歩以上身を引いているんだよな。友達ではなく後見人のように影で硝子を支えるような存在に近い。

硝子も将也との関係を「友達ごっこ」だと感じていて、そのためにもっと将也のことを知りたいと思っていた。

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ほんと天使だよね…

そして手話ではなく自分の声での告白。手話じゃないのが想いを感じるw 硝子可愛いな。

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将也はその言葉を聞きとることができず硝子の想いは伝わらなかったし、そもそも自分が告白されるなんて思いもしてないだろう。

自分の人生全てを硝子のために使う勢いの将也だが、今回は将也自身の過去の人間関係も関わってきて、頑なにそれらを切り捨てるのも逃げだと思うし、今後どう過去と向き合って行くのか気になるところ。

それと将也に恋してしまった硝子が今後どうなるのかも楽しみだ。あの母親まず間違いなく将也との交際を許さないだろうしw

個人的な評価
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[ 2014/03/18 00:57 ] 聲の形 | TB(0) | コメント(0)
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