平本 アキラ
講談社 (2017-05-02)
売り上げランキング: 44
監獄学園 25巻 感想です。
アンドレへの理事長を乗せたヘリ衝突まで残りわずかというところで万里がとった行動は再び大ピタゴラスを発生させること。パルプンテにはパルプンテで対抗という大きな賭けに打って出た。

今のアンドレのサイズはヘリの5倍くらいあるとはいえ、上に乗っている人たちは危険。これがダメなら死傷者が出る。
その結果なんとここまでただのゴミだったガクトのPBRが噴水の水を受けきちんと空を飛びヘリに直撃。これによって軌道が変わってヘリは監獄に直撃したのだった。

長かった騎馬戦の末に、この物語の象徴でもあった監獄が崩壊したのは一つの時代が終わったと感じた。
しかもこの監獄は元々理事長を収監するためのものだった… ToLOVEるの校長のように危険視されたためできたんだろう。きっと。

そして騎馬戦は引き分けで終わり、表裏の生徒会の関係はこれまで通りとなった。現状維持を達成できたことで裏生徒会にとっては大金星だろう。
ところがそこに深く関わった男子生徒たちの学校での扱いは大きく変貌することになった。
ガクトはクソ漏らし野郎からPBRで学園を救った英雄として全校女子生徒の憧れの存在となり、アンドレも騎馬戦の活躍が評価されある程度人気を保っていた。
シンゴとジョーは学校内で痴漢野郎として嫌悪の対象となっていた。まぁこの二人は自業自得w
でも裏生徒会勝利のために命をささげたキヨシの扱いはひどすぎた… こんな四面楚歌でコールされたら死んでしまう…

あれは誤解だとわかってくれている千代ちゃんがいてくれることが唯一の心の支えとなっていた。だからこそ平然としていられるキヨシの顔が面白いとさえ思った。
千代ちゃんとの接触は今はあえて控えていたが、花がくれたバラバラにされた千代からの手紙を見てキヨシは心が折れてしまった。復元した手紙に書かれていたのは「キヨシ君 死ね」という絶望的な言葉。
キヨシは「(笑)」の使い方おかしくなるくらい精神崩壊。

今回のキヨシは可哀そすぎた…
まぁ教室でロープに首をかけようとしたギリギリのところで、偶然千代ちゃんがやってきて誤解は解けたから良かったけど。
その後膝枕してもらって、さらに挟まれるという至福の時間を味わっていたからキヨシに不満はないはず。好きな女の子にここまで優しくされてこんなシチュエーションだから±0にはなっている。

誤解が孕む七夕のイベントが次は楽しみ。
キヨシは七夕に千代ちゃんに告白するために焼肉パーティの資金集めを開始した。皆から集める予算の内訳に自分のスーツや花束など入っていたの汚くて面白いと思ったw
全校女子から嫌われるジョーとシンゴはガクトに唆されPBR様を崇拝する新興宗教になっていた。

PBRにお金を使いたいため焼肉パーティにお金を使いたがらないとか面白い男子生徒だった。
予算が集まらないキヨシは今や全校生徒の人気者のガクトをビッチ先輩に10分1000円で売ったのだったw

狭くて暗いダンボールの中でビッチ先輩と10分過ごす。ビッチ先輩は暗いのを利用して身体の部位当てクイズを始め、最後の問題はとても難しかったw

キヨシは色々ばれたらまた男子生徒にふるぼっこにされそうだ。新たなイベントに向けて男子生徒を取り巻く環境も変わり、次にどんな波乱の展開が待っているか楽しみだ。
個人的な評価★★★★☆
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