様々な悪の秘密結社や怪人、怪獣が平和を脅かし、様々なヒーローや魔法少女が平和を守る世界。
そんな世界にある地球防衛軍でヒーロー相談室をやっている女子高生姉妹。シスコンの姉「
北鹿海鵬」と宇宙を救った元英雄の妹「
北鹿酉里」。妹の方は一見クールだけど、地球史上最大規模の力を手に入れてしまったための後遺症で人を守ることに関しては熱血で可愛かった。

この二人が様々な地球を防衛しながら悩みを持つヒーローも救ってしまうという物語だった。
形式は各話ごとに一人のヒーローにスポットが当てられた一話完結型で読みやすい。
ヒーローが特殊能力を用いてヒーローとして活躍できるのは長くて5年。短かいと1年くらいだそうだ。その後はただの人。だから酉里も今やほとんどただの人。
最初に登場したヒーロー「
プレジデントマン」はこれまで戦ってきた敵を全滅させ勝利したが、力を失いただの人になったばかりで、燃え尽き症候群のようになっていて、相談室に訪れたのだった。
ただの人なのに無駄に素顔を隠したり、ただの人なのにヒーロースーツに着替えて出撃して敗北し逆に助けられたり…
そんな痛いプレジデントマンをしり目に誰も勝てないような宇宙船を一撃で葬った魔法少女は強かった…

このプレジデントマンのそんな悩みを解決したのが導入の第1話。スポンサーロゴは背負っていないけど、雰囲気はあの作品のようにヒーロー側も人間なんだとおいう味のある作品だった。
怪人にも情けをかけてしまう甘ちゃんヒーローの「
ブルートレイン」は強すぎて逮捕することが目的なのに敵を殺してしまうんじゃないかと手加減をして敵のあからさまな嘘も信じてしまい取り逃がしてしまう別の意味で残念なヒーローだった。
しかしその情けをかけて逃がしてしまった怪人はさらに力を付け大暴れし、街の被害は甚大、酉里の身を削る後遺症の力で死傷者は最小限で済むもゼロではなかった…

ヒーローものの作品なのに人を守れないときがあるというのは、意外と重たい作品だと思った。
取り逃がした怪人が生き残っていた人間を惨たらしい方法で殺そうとしたときはマジかと思った…
それに悩みを解決する側の酉里も悩みを抱えていて夜な夜な姉の胸で泣いているし…
見かけよりシリアスな作品だった。
戦うことをやめたヒーロー「
ライトブライト」の正体は姉のクラスメイトの
下岡さんだった。
このヒーローがヒーローやめた理由も壮絶で、敵に親友を拉致されて、邪魔なライトブライトの心を折るためだけに交渉もなく目の前で殺されていた… 妹も怪我を負っていたし、そりゃ心も折れるわな…

だけど姉の説得で怪物と戦う姉の前に助っ人としてやってきてくれた。
しかも光を操る能力強力すぎだろw 光速で移動とかビームとか、どこの都市のレベル4だよw
ヒーロースーツもピチピチで身体のあらゆる凹凸が露になっていて、えっちなのはいけないと思います。

1巻収録の最後のエピソードに出てきた「
バンド戦隊ロックレンジャー」という戦隊物の6人目のメンバーの話は誰もが思う突っ込んではいけない突っ込みどころを酉里が的確に突っ込んでいて笑い転げたwww

戦隊物は決まって途中から仲間が増える。今回はその追加メンバーへの突っ込みだった。
一人だけスーツのデザインが違う。変身アイテムも一人だけ違う。一人だけ一人乗りのロボットに乗っている。五人の武器を合体させるバズーカに入る隙間がなく、自分一人で繰り出す必殺技がある。全員揃うとレッドが真ん中じゃなくなる、などなど…
突っ込んじゃいけないところに突っ込んでいて超面白かったww ゴーカ○シルバー強かったもんなw

そんな特異なポジションに悩みを感じる6人目の人と共に酉里は基地にやってきて5人の合体ロボの背中を見てみた。
するとそこにはジョイントがあって6人目のロボと合体できるから、一緒に戦えるとアドバイスを与えたのだったww

6人目のロボは必ず合体できるけどさぁ、こんなところから今後の展開を推測しちゃいけないだろww
この世界のこのロボは古代兵器で本人たちは作っていないとは言ってるけどさw
そして敵の幹部との戦いはみんなが想像するような妙に広い砂場だか岩場で行われ、巨大化すると突然背景は街になったwwww これも何でだろうね。
さらにお決まりの展開で巨大化した敵の幹部に5人の合体ロボはピンチに。だがここで案の定6人目が活躍し、ついに念願の6人のロボが合体して敵幹部を撃破したのだったw
ベタな展開すぎwww そして酉里の元も子もない突っ込みが笑えるw
人間味あふれるヒーローたちにスポットを当てた新しい切り口の作品で、全体を通して期待以上に面白い作品だった。
個人的な評価★★★★★
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