冬川 基
KADOKAWA (2017-11-27)
売り上げランキング: 36
とある科学の超電磁砲 13巻 感想です。
インディアンポーカー編もクライマックス。
ドッペルゲンガーを追う暗部組織『屍喰部隊(スカベンジャー)』と御坂美琴は相対していた。
軽く変装しているため目の前にいるのがレベル5の一人であることに気づかない「
清ケ」は挑発的に美琴に喧嘩を売ってしまっていた。

正体不明のヒーロー(美琴)の能力を推測しながら戦闘をするも、同格ならともかくレベル5相手じゃ一人心理戦が空しく響くだけだったw
そしてやっと気づいたころにはもう遅く、勝てるわけがなかった。

『屍喰部隊(スカベンジャー)』は少し前にも「とある科学の一方通行」の物語で一方通行と遭遇してひどい目に遭っているから上条さんほどにないにしろ不幸体質で愛されキャラだったと思うw
美琴と遭遇前に短期間でレベル5と遭遇する可能性は低いなんて話をしていたから余計に面白い。
ちなみに上条さんはレベル5と遭遇しまくるから都市伝説になっているらしい。
ドッペルゲンガーは他の『屍喰部隊(スカベンジャー)』構成員を圧倒する実力を備えていて、周りの物質を吸収する能力まで発動し全裸アーマーでお馴染み「
ナル」から装甲を奪い取っていた。

ナルは能力のみで全裸状態をキープしているから上条さんとの相性は絶対悪そうだねw 街ですれ違っただけでも必ず全裸にされてしまうことだろう。

ドッペルゲンガーは逃亡し、清ケを撃破した美琴は他の『屍喰部隊(スカベンジャー)』の元へやってきた。
レベル5の恐怖を知っているリーダーが必死に敵に回さないように取り繕ってる様が面白かった。

暗部とは明かせないためジャッジメントと嘘をついて、勝負を挑んできた清ケのことも苦しく言い訳するが、美琴は色々とちょろくて助かっていた。

美琴の気楽な空気と敵に回したら死が待っているかもしれないと綱渡り状態の『屍喰部隊(スカベンジャー)』のやり取りの温度差が笑える展開。
同中で同じくレベル5の食蜂まで呼ばれてはマズイとなってそれを必死に止めたり、可愛いやつらだったったw

ゲコ太の無線機を貸し出すのにももうビクビクで、美琴が子供扱いされて怒るか、携帯が同じキャラだった気がするから大丈夫と賭ける所も、終盤なのに何なんだこの独り相撲な心理戦。ポンコツ暗部かよ。美琴ならどっちでもセーフだろうに。

でもかつて教師にいらない子扱いされたトラウマを持つリーダーは美琴に信頼されて何だか救われたようだった。

美琴に頼まれた仕事もきっちりこなすし、命が軽い学園都市の暗部組織でも彼女たちは長生きしそうだ。
ラストバトルは巨大化したドッペルゲンガーと美琴のバトル。美琴も対抗して砂鉄で巨人を出現させていた。A.A.A.なくても十分戦えそうじゃん。美琴は。

こんな大容量の砂鉄はきっと作ったんだろう。
ドッペルゲンガーの目的は魂なんて存在しないことを悟り絶望したため、自分を生み出した研究データもろとも滅びること。セーフティで自害できないため、学園都市の防衛システムに処分してもらおうとしたがケリをつけたのは美琴。
それに滅びはしても夢の中にやってきたり、肉体が滅んだだけっぽい感じだった。
『屍喰部隊(スカベンジャー)』も報われたし、後味の良い終わり方だった。
次の物語も楽しみ。
個人的な評価★★★★☆
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