押切 蓮介
スクウェア・エニックス (2019-03-25)
売り上げランキング: 28
ハイスコアガール 最終10巻 感想です。
アニメは二期が決定し、原作はついに最終回。
恋の格闘ゲームはこれまでの集大成だけあって、とても熱い戦いだった。
前回から続くの大野と日高のストⅡ対決は「隙」と「好き」や遠距離攻撃で大野を二つの意味で近づけさせないなどの言葉遊びもちりばめた執念の対決で、日高の熱意で焦げそうなほど熱を感じる勝負だった。

対決の結果はまさかの大野の敗北。しかしこれは後への伏線で泣けた。
大阪でのストⅡ大会は大野が執念の敗者復活で、ハルオとの対決が実現。
こちらも主人公とヒロインのラストバトルで、ゲームにすべてをかける二人の姿が物語史上最高に熱くかっこよかった。こんな風ならeスポーツも流行りそう。

二人を代表するガイルとザンギエフの対決で、待ちガイル戦法も登場し最初の大野との対決も思い出して胸がいっぱいになった。
結果ははるおの敗北。さらに後日姉を通して指輪を返却されはるおは腑抜けてしまっていた…

この腑抜けたはるを再起させたのが日高だった。

大野との対決では大野が自ら身をを引こうとしていたと明かし、大野の人の良さに感動した。自分はいなくなるからはるおをよろしくと泣きながら撤退する意気で…
最後、飛行機で海外に行ってしまう大野を追いかけるはるおをサポートするゲームのキャラたちのところはこの作品をここまで読んできた人ならグッとくるシーンだろう。

ゲームのキャラクターたちが起こした奇跡により二人は会うことができ、はるおは再び指輪を渡し、プロポーズをした。

そんな二人を結び付けた仲人であるゲームキャラたちが祝福するシーンに感動しないはずがない。

大野は海外に行ってしまうがぜひともアフターストーリーが読んでみたい余韻の残るクライマックスだった。
ヒロインがしゃべらないのになんとなく感情は伝わってくる新感覚な恋愛漫画で、作画ではなく純粋にキャラクターの個性に心を動かされる物語だった。
個人的な評価★★★★★
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