帯コメントはけいおん!の平沢唯役などでお馴染み豊崎愛生さん。

そのせいでヒロインの脳内ボイスが愛生さんになってしまった…w
自分のアニメ声を中学時代にからかわれイジメに発展し、それ以来人とコミュニケーションが取れず友達がいないヒロイン
蜂屋蜜花は高校入学時の自己紹介も無言で過ごし、親睦会も欠席し一人カラオケを楽しんでいた。
そしてクラスメイトの留年生でアニメ監督を目指す
蟹沢完才にその一人カラオケを聴かれ、自分が作ったアニメの声優として目を付けられてしまった。

入学時のクラスで蟹沢が蜜花を摘みあげるシーンは、蜜花がちっちゃくて可愛かった。和んだ…
蜜花の声に惚れた蟹沢は一人カラオケの動画をネットに流すぞと脅し、新入生勧誘のための自主製作アニメのアフレコを無理やりやってもらったが、そのアニメは大好評で蜜花もまんざらでもないようだったw
そして蟹沢は、蜜花を魔法少女の勧誘のようにしつこくアニメーション制作部へ勧誘しまくった。

この手の作品ではよくあるように、蜜花は蟹沢のアニメに掛ける信念を知ったり、自らのコンプレックスに前向きに接しようとしたりで少しずつ心が揺れ動いて行く展開だった。もちろん最終的には入部を決意。
濃い面子が揃ったアニメーション製作部の中にちんちくりんで小動物系な蜜花がいるシチュエーションに萌えるw
日常の授業では蜜花が古典の教科書を読むよう先生に言われ、読むと源氏物語のセリフがアニメっぽくなっていてクラス中楽しそうだった。

蜜花の声にクラスの男女問わず頬を朱く染めていたし、このクラスではイジメの対象ではなく、人気者になるんじゃないかと思った。
蜜花本人は一生懸命なのになぜか被害者になっていたりする、空回り系ヒロインで保護して愛でたくなる可愛さだった。
蜜花も声優として参加して部活の仲間たちみんなで作ったアニメは
学生アニメーションフェスに応募して最終候補10作にまで残ったのだった。
フェスの会場には皆で出向き、イベントを楽しみながら結果発表を待った。

しかし結果はグランプリはもちろん優秀賞にも選ばれず落選。

グランプリは学生にしてプロとしている
猿渡終という少年に持って行かれてしまった。
しかも猿渡はたった一人でアニメを作り、他を寄せ付けないクオリティを実現していた。そんな相手に圧倒的敗北…
アニメ製作の修羅場な風景は丁寧に描かれていただけに、同情する展開だった…
たった3分のアニメを作るのに1年かけていた蟹沢たちは、心折れずに新作に挑むことができるのだろうか。
次回に続く。
王道な展開でありながらアニメ制作部という珍しい部活が舞台の漫画で、なおかつ漫画ファンとアニメファンは近いものがあるせいか、身近に感じる作品だった。
1巻としては大満足。
個人的な評価★★★★★
下のランキングのバナーを押してくれたら励みになります!
