伯林
メディアファクトリー (2013-05-23)
臨海学校で人口が少ない孤島にやってきた中学生たちは、なぜか犬の大群に襲われ教師たちや一部の生徒は命を落としていた。生き残っている生徒は宿舎に立てこもることでなんとか生存していたが…
そんなシチュエーションでやや唐突感のある始まり方をしたが、設定はいたってわかりやすいベタなサバイバルものだった。
ただし敵はゾンビでも地球外生命体でもなくどこにでもいる犬。
人間は犬をペットとして飼い慣らしているけど、犬が本気で人を殺しにかかれば人は素手だと勝てない。この物語の中学生たちはまともに武器となるものが無い状態で凶暴な犬との戦いを強いられ、身近なところに潜む恐怖が描かれていた。

食糧もない宿舎に立てこもって助けが来るのを待つか、港まで逃げ延び脱出するか生徒たちの間で意見がわかれ、まとまりなく好き勝手に行動する人間に対し、犬は統率のとれた行動で人間を殺すことを楽しむ、まるで巨人が進撃してくるような恐怖があった。

犬一匹倒すのに人間側にどれだけ死傷者が出たことか…
犬の表情も歴戦の知将って感じの渋い表情で怖い…w

なんだよそのはにかんだ顔は…
今回の敵は犬がメインだったが、島にはイノシシもいた島の本来の住人である銃を持つ警官でさえ殺されていた。

動物が一致団結して人間を殺しにかかってくるとかほんと怖い内容だった。
バラバラな思想だった人間も主人公(?)の指揮で犬に対抗しようとするが、犬だけが敵だと思っている現状でうまくいくのだろうか。
1巻は人間側がほぼ殺される一方だったから、この主人公の元、人間の勇気と知恵の力を見せつけて欲しい。
犬を見る目が変わる内容だった…w
個人的な評価★★★★☆
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