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マンガとかラノベ等の感想ブログ

マンガ、ライトノベル、アニメ等の感想を書いているブログです。漫画やラノベの発売日情報も載せています。

敵も身内もブラックだった…!?魔女のスープの真実とは…「ディアボロのスープ」3巻 感想 



これまでは残虐な帝国との戦いを描いてきたが、今回は魔女たちの国エダークス公国の内政に関する実情が明かされた。

1巻のプロローグで科学技術は発展してないけどみんな幸せみたいなことを語っていたが、その裏に隠された真実が真っ黒でどっちも帝国も公国もどっちもどっちな感じだった…

魔女たちを取り仕切る財官の魔女は権力を独占し、民の命などどうでもいいという考えを持っていた。

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そして民の貴重な栄養源となっている魔女のスープも実は洗脳効果があり、これを飲めば魔女が大好きになって平気で魔女のために命をささげるようになるそうだ。

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つまり1巻で5人の魔女たちを逃がすために自らの意思で肉の壁となった沢山の民たちは洗脳された結果という感動も何もない、胸糞悪い描写だったというわけだ… なんと黒い物語なんだろうか…

この事実を知ったからこそテンマは上に巣く悪い魔女たちを倒すべくこうしているのだった。

そして今回この事実を知った5人の魔女たちもテンマに賛同してほとんど孤軍奮闘だけど、テンマと共に戦う道を選んだのだった。

特にハチヒメはエダークスを一度滅ぼし、自らが新たな王になろうと決意していたから頼もしいw

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帝国は公国内に港を建造してそこから物資や兵力を運搬しようとしていた。テンマと魔女たちは、この港にいる2万の軍勢を相手に戦わなくてはならなかった。

ところが、この部隊のアンゼル大佐とテンマは幼少時代兄弟ように仲が良く、共に姉を殺した魔女に復讐を誓った仲であった。

これなら強力な味方じゃんと思ったけど、それは安易な考えでこのブラックな物語がそれを許すわけもなく、どうやら対立する構造になりそうだった…

5人の魔女は同志だと主張するテンマと魔女は問答無用で抹殺しようとするアンゼルは決別し、アンゼルは心が壊れているのか友人テンマさえ平気で撃ってしまった。

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死にはしなくても重傷だろうし互いによく知った仲という状況で、しかも2万対6という多勢に無勢。これでどうやって勝つのか次回期待しよう。

個人的な評価
★★★★☆



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平和ボケしていた魔女たちの反撃が始まる!?「ディアボロのスープ」2巻 感想 



平和に生活していたのに突然、戦争をふっかけられ女子供関係なく民間人は虐殺され、その犠牲の元、命からがら逃げ延びた5人の魔女たちと、戦争に勝つために必要とされる謎だらけの男、テンマ。

前回までの戦いで、テンマの指揮の下、強力な近代兵器を持つ帝国軍に知略で挑むも、コマである魔女たちは平和ボケというか頭の中がお花畑というか甘さが抜けきれないところがあった。

だが今回、魔女たちからその甘さが次第に抜けて行き、戦う者になっていく成長が描かれていて、最後の方とか狂気がにじみ出ていて怖かった。


物語は前回の続きの人質に取られたナタを助けるための川岸の戦いからで、テンマの作戦ではなく魔女たちが自ら考えた作戦で敵に挑み奇襲に成功していて意外な展開だった。やればできるのかw

だけど助けられるナタの心は折れていて腑抜けたことを言っていた…

そんなナタにほおりが「どうせ死ぬなら盾になって死んで」とお願いしたのはこの残念系のキャラからしてみれば驚きの冷徹なセリフだった。

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ただ、この国は人助けのためならという大義名分が付くと、命が軽くなる国民性らしくそれゆえの言葉かもしれない。そんな国民性すら利用することを考えるテンマもえげつない。

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ほおりの言葉で火がついたのかナタは使い魔と共に敵群に特攻を仕掛けたw

使い魔に銃弾を浴びながら走り続けそのまま敵将にも辿りつき、最後の一撃は歯で喉に噛みつくという獣のような攻撃で少なくともヒロインの戦い方ではなかったw

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それにナタの逃走時のエピソードは他の魔女同様にやっぱり壮絶だった。

ナタを守るために背中に銃弾を浴びても声を上げず、絶命してもナタの背中にしがみ付きずっと防弾チョッキとして活躍した11歳の少年がかっこよすぎる。

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こんな背景があるのに一時的とはいえ戦意を喪失したナタの精神は貧弱だ… 


川岸の戦いで勝利したテンマたちの次の敵はウイが慕っていたリュウコを殺した敵の相手だった。

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魔女の死体も利用しようとする敵さんのえげつなさ、この作者ブレないな。

この姉の敵の登場にウイが本気でキレ、平和脳から戦闘脳に切り代わりあの平和な世界の魔女たちはどこへやらという感じの展開になった。この魔女たちの口から「殺す」なんて単語が出てくるなんて。

使い魔「モロク」との連携攻撃で格闘では敵将を欺くほどの成果も上げてみせた。

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伊達に魔女じゃないというとこを見せつけてくれる戦闘描写だった。1巻では使い魔がいても雑魚じゃんと思っていた評価を改めなければならない。

ところが今のウイの状況は、セルを前にした悟飯のような状況でより苦しめて殺すためか殺せるタイミングで殺さず逆に足を切断されてしまいピンチに陥ってしまった。この辺は実践経験の差が着てるんだと思う。足の切断も斬るのではなくちぎるでグロだし…

このダメージで使い魔も出せなくなり詰みの状態になってしまった。

このピンチを助けてくれたのがズタボロになった死体のリュウコの使い魔だった…

最期の命令がウイを「守ること」だったためこの土壇場で死してなお発動したそうだ!

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ネネの使い魔の能力で姉の死体から足を移植して同時に姉の使い魔も受け継いだし、バトル描写も感動演出もすばらしかった。

今度こそ敵に致命傷を与え、道連れにしようとする敵の行動をリュウコの死体が阻んだり、このウイの覚醒エピソードは少年誌らしく面白かったぁ。他の魔女たちの覚醒エピソードも期待できるな。

あとがきによると、この2巻までが旅立ち編らしく、3巻からはまた雰囲気が違ってくるのかな。

個人的な評価
★★★★☆



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魔法使いVSそれを上回る科学力の戦争!?「ディアボロのスープ」1巻 感想 



正真正銘の魔女は存在するも、科学技術はほぼ存在せず、馬車とか井戸とかそんなのでつつましく生活している国「エダークス公国」にある日突然、隣国の科学力がずば抜けて高い国「スペルビア帝国」が侵略戦争をしかけてきたところから物語は始まった。

帝国はエダークス公国の民間人にまで手を出し、最新技術の塊の兵器で容赦なく殲滅して、人を人とも思っていないほどの悪だった。いきなり民間人に被害が出まくるとかヘビーな始まりだった。

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一つの村には基本一人の魔女がいて、村民から慕われ矢面に立ち悪魔を召喚して帝国軍に挑んだが相手は一人ではなく指揮の取られた集団だったため、いくら個人の力が強くてもあっさり敗北してしまっていた…

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魔法というオカルトがあっても、圧倒的力にはほぼ役に立たないという絶望感がいいね。最近こういう弱者VS圧倒的強者という設定流行ってるのかな。進撃の巨人とか、テラフォーマーズとか、魔法少女オブ・ジ・エンドとか好きだ。

他の村も同じような状況だったが、村人たちは慕っている魔女たちをとりあえず逃がすために集団で自殺をして自分たちの死体で魔女を隠して帝国軍の目から逃れさすという手を使ったり、どの村も大なり小なり泣ける別れ話があった。

そしてこの緊急事態にこの国の偉い人(?)っぽいカラスは、戦争に勝てる可能性がある現在罪人として封印しているある男を解放したのだった。

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それぞれ村を治めていた5人の魔女とカラスと罪人の男は塔に集合して、ここから本格的にストーリーは動き始めた。

塔はすでに帝国軍に見つかっていて今にも攻められようとしていたが、この塔を見張る敵軍の将が噛ませ犬っぽさがせず普通に大物臭を放っていて手強そうな感じが良かった。

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この作者いい感じの敵キャラを描くじゃないかw 一見優しそうなおじいさんなのにセリフは下種でいい悪役だったw

塔では罪人の男が平和ボケして男に反発する魔女たちを騙すような形でてなづけていた。この男テンマは味方とはいえ罪人だけあってダークヒーローだな。

飲ませてもいない毒を飲ませたと言って解毒剤を餌に服従させ、しかも少ない戦力で最新兵器を持つ敵軍を殲滅したし。

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人心掌握術にも長けているようで、初めこそ脅しはしたが魔女たちの性格を分析して適切な言葉を掛け従順な使える駒にしていて細かいところでも策士っぷりを見せていた。

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魔女たちは国の中央に行って態勢を整えることにしたが、魔女というものにプライドを持っているナタは邪道なテンマのやり方に反発して一人去った挙句敵の人質にされてしまっていたw

ナタの意見を正論で全否定して顔面を踏みつけるという屈辱を与えていたもんね… 単独行動しちゃう気持ちはわかるけど…

そして今回の敵もオーラがある素敵な敵だった。

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じいさんに負けず劣らず残虐だし。

人質のナタは根性を見せ突き付けられたナイフに自ら刺さり、使い魔で自害しようとしたが敵に邪魔され舌を切り落とされそうになってしまった。

この状況で策士テンマが何をするのかというところで終わった。

テンマには特殊な力があるっぽいし、戦争と逆転劇の物語だからコードギアスのような雰囲気だと思った。

1巻にしては物語の密度も高かったし、戦争に対し冷静な分析をしているテンマが平和ボケした脆弱な魔女たちをどう使って敵軍に勝つのか、その戦略が楽しみな物語だった。

個人的な評価
★★★★☆

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