東 冬 TENGEN
KADOKAWA (2018-07-03)
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コミック版 ロード・エルメロイII世の事件簿 1巻 感想です。
前々から気になっていてやっとコミカライズしたから買ってみた。
第四次聖杯戦争でエルメロイ家の当主であったケイネス先生が死亡した責任の一端がウェイバーにあるということで、家の存続ためロードエルメロイの名を引き継ぐことになってしまっていた。
何となくケイネス先生はウェイバーにイスカンダルの触媒を盗まれなくても結局切嗣に起源弾を撃たれていた気がするが、現実はウェイバーが当初の予定を崩したのだから仕方ない…のか?
成長したウェイバーはかつての甘さのようなものが消え知的でクールなおっさんになっていた。

語る魔術の知識はやや宗教や神話的で禁書目録の魔術サイドの話のように難しい。魔術師として劣る分知識力は相当であると感じた。分析力などは青年期から元々長けていたし。
さて、エルメロイ二世は義妹の指令により、とある魔術師の遺産に関する遺言を聞くためにとある城に出向くことになった。
道中山道を徒歩移動であっという間に疲れてしまうところは昔の癒し的ギャグパートの名残を感じたw
城にはエルメロイ二世以外にも遺言を聞く権利がある魔術師が城に集まっていた。

ルヴィアはこのときまだエルメロイ二世の弟子ではなかったんだね。知らなかった。
そして遺言はまるで謎解きのような文章で、そのまんまミステリーもののような内容だった。
遺産そのものはどうやら破損した魔術刻印を修復するノウハウのようなものらしく、ここに集まった人たちはそれぞれの理由からそれが欲しいと考えていた。
ケイネス先生の魔術刻印って起源弾の影響で破損したのか? あれは魔術回路を切断してデタラメに繋ぎ直す礼装だから魔術刻印は無事だと思っていたけど、シリーズの設定にあまり詳しくないからわからん。
遺言の公開のあとはそれぞれ天使の名を冠した部屋を当てが割れたが、クールな男でもラッキースケベシーンがあるのか。

でもエルメロイ二世は紳士的でかつての人の好さはこの辺りに昇華されている感じがする。たしか、凛の車の運転の練習に付き合うなんてエピソードもあったはずだし。
最初に謎解きをして遺産を手にしようと「ハイネ・イスタリ」は暗号解読を始めたが、たどり着いた場所で魔術的な獣にい襲われてしまった。

この程度の獣に負けないくらいには強いハイネ。魔術師が必殺の魔術を発動するシーンは好きだ。
ハイネとの戦闘中獣は逃亡し、追った先では遺言を発表し今回の監督役のような立場だと思われた女性が死亡していた。

最初の被害者と…
これはまるでサスペンス劇場のようだ。事件簿というだけあって探偵もののストーリーなのかな。
そこに魔術のエッセンスが加わるとどうなるのかどうなるのか楽しみな作品だった。続きも来月発売だし。
個人的な評価★★★★☆
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