横槍 メンゴ
スクウェア・エニックス (2016-12-24)
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クズの本懐 7巻 感想です。
あらゆる局面で歪な恋愛関係が描かれているのが魅力な本作品だけど、7巻ではどうやらそれが真っ当な方向に修正されつつあって綺麗な恋の物語になりそうな装いがあった。
クズたちの本懐とは一体何なんだろう。
鐘井先生に告白して玉砕したことを早苗に伝えた花火は自然と涙が溢れてきて、それを慰められていた。
そしてそれを聞いた早苗も花火への恋心を諦めることを伝えたのだった。

互いが互いに付け込んでいた関係だけど、早苗の方が少しまともだったようだ。
花火は自分が早苗を苦しめたことを反省して、早苗を救おうと友達で居てと懇願。

これは当然今の早苗にとっては酷な言葉。今でも愛しているのにがんばって別れを告げた矢先にだからね…・
でも二人は和解しキスはしてたけど、早苗は友達になれるよう努力することで決着がついた。

花火も心理描写的に多少まっとうな生き方をこれからしてくれそうな気がした。
鐘井先生ルートと早苗とのレズルートが消滅し、あとは残り麦ルートがどうなるのかだな。
この作品におけるクズキャラ筆頭のクソビッチな茜先生はいつものように人の好意に愉悦を感じて弄びならが麦とやっていた。

自分に恋する麦の心理状態を理解した上で心を打ち砕く茜先生は鬼畜ビッチだった。

学校で二人っきりになったときも一波乱あった。
でも麦はここで茜に好意を向けても何の執着もなく、心を揺らすことはできないとやっと理解して大きな前進をした。

茜のクズさの真髄みたいな部分を理解したのは諦めるきっかけになる気がするけど、麦はまだ好きなようだった。来る者は拒まず去るものは追わない茜のことが。
男ってほんと馬鹿と思ってしまう。
茜は鐘井と健全なデートに不満を感じていた。一度肉体関係を持ったはずなのに、それ以来ずっと何もない健全なデートに。
茜が自分の方が求めているみたいいで嫌ってのは、別に鐘井のことが好きだからということではなくてプライドの問題だよな?これまで数多の男で遊んできただけに。
デート帰りに二人は茜の昔の男に遭遇した。そしてその男は茜がクソビッチであることを鐘井にバラしてしまった。遊ばれ捨てられた男たちに相当恨まれているようだ。
バレてしまった茜は自分の清廉潔白とはほど遠いビッチな本性を全部ぶちまけたのだった。

男にチヤホヤされて同性から嫉妬心を向けられるのが好きと嫌われること必至な情報を鐘井に打ち明けてしまった。
これで関係は終わりと去ろうとする茜を鐘井はそんなクズみたいな生き方をやめなくてもいいと言って引き留めた。
鐘井はもしかしたら聖人君子でそんな茜を許してしまうのだろうか。あるいはすでに茜のそんな性格を把握していたりしたのか、鐘井先生が何を言うのか気になるな。
茜もできればビッチを卒業してほしい。
次回の最終巻に期待してるぞ!
個人的な評価★★★★☆
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