佐藤健太郎
秋田書店 (2017-03-08)
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魔法少女・オブ・ジ・エンド 14巻 感想です。
時間軸が過去や過去の並行正解、未来など色々あって混乱するストーリー運びになってきたけど、ようするに現在未来で治療中の姫路弥を倒さなくては敗北して宇宙の定義が変わってしまうということ。
第一部の主人公と第二部の主人公はここでやっと合流。クライマックスという感じだね。

合流してさっそく逃げて治療中の姫路を倒すためにビルに突入。未来の芥たちが奮闘するも劣勢極まりなく、もう時間がほぼない状態だった。
明らかになった儀式の正体とは宇宙をリセットして魔法使いなんて概念を無くすというもので、発案者は無六レイルだった。でもこいつは発動してもしなくても傍観者でいるみたいだから役割としてはただの説明係かな。

ビルに突入した主人公たちはコンマ数秒の戦闘で姫路を撃破。こいつらこんなに速く動けたのか…

これで全ては一件落着とはいかなかった。今度は忍が再び暴走。これまで忍の暴走を抑えていたのは弥の中にあったコアだった!どうして姫路の中にコアがということは劇中で解説された通り。

現状は忍をこのまま暴走させておけば世界は滅びるが止める手段は弥を復活させることというどの道バッドエンドルート。
でもここは忍を止めるために弥を再生させることになった。姫路がまた悪事を働かないという算段も持って。
再生した姫路は、苦痛を共感してきた先代の姫路の姿を見て大人しくしていた。こんなことをしでかした目的はモルモットではなく人間として生まれたかったからだそうだ。
楓によって生まれ変わった姉の姫路の存在のお陰で共闘が実現w そういえば元々クラスメイトだったんだよね。原点に返ったとも言える。

姫路が復活しても忍の暴走はコアの許容量を凌駕していて止まらなかった。だから再び並行世界にジャンプして儀式を行おうとしている姫路を説得して儀式の力で暴走を止めることになった。
この並行世界とは第1話から続く姫路が完全勝利した世界のことだね。世界の分岐前の共闘姫路を倒したら儀式中の世界線は消えるが、忍の暴走は止まらないから説得すると。
混乱するけどだいぶわかってきた。
忍の暴走の煽りを受けた最終章の芥は美羽に庇われ命を救われていた。しかし美羽は死亡。BBAと罵って邪険にしていたけど最期は涙を流し、最期まで自分を愛してくれた彼女にキスを送り、ハナと共に初めてカッコイイシーンを見せてくれた。

あの変態ポリ公がここまでカッコいいキャラになるとは思わなかった。でも暴走状態の忍に勝てるのかは疑問が残る。気持ちの上では善戦してほしい。最低限無駄死には嫌だ。
儀式中の弥の背後に現れたのは主人公たちではなくまさかの黒幕???

この物語まだ敵が存在してたのか? もしかして案外あのマッドサイエンティストだったり?
いいところで次回に続く。
個人的な評価★★★☆☆
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