オオイシ ヒロト 岡田 伸一
双葉社 (2017-05-27)
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大奴隷区 君と1億3千万の奴隷 1巻 感想です。
物語の舞台を変えて新シリーズが始まった。物語は前シリーズと同じ世界で、東京での戦いの後の話のようだった。
今回SCMを使った騒動が繰り広げれる場所はとあるエリート高校のエリートクラス。理事長が教育の一環としてSCMをクラスに与えクラスはカオスなことになっていた。
そこに引き抜かれる形で転校してきたのがバスケでの活躍が目まぐるしい「
長崎ショウタロウ」。なるほど今回は都道府県名がキャラクターの苗字になっているようだ。でも日本に「沖縄」さんはいないんだっけw

ショウタロウはさっそく担任から理不尽に勝負をけしかけられ、余裕で勝利。いきなり勝負強さを見せ今後の活躍を匂わせた。
続いて勝負を挑んできたのは最初に親しげに話しかけてきてまたもそうに見えたクラスメイト「
熊本ハル」。彼は実はクラスの支配者であった。

ハルの要求はもちろん新たなクラスメイトも奴隷とすることで、もしもショウタロウが勝った場合はクラスで唯一SCMでの勝負に応じず様々な制裁を受けている「佐賀ヒイロ」という女子生徒とショウタロウ本人は今後何もしないということだった。
この物語は挑まれた方が勝負の内容を決めるというルールはないらしく、挑む方が圧倒的に有利なようだった。
それで今回の内容はショウタロウがヒイロを背負い教室を一周できるかというもの。もちろん邪魔はされる。

ここも機転を利かせて無事勝利するんだろうなと思ったらあっさり敗北。
しかもハルが挑んだ勝負も出来レースで、クラスの本当の支配者はヒイロであった。なかなかの逆転劇。

しかしヒイロの目的はこのクラスを潰すこと。まともな女王様で助かった。

奴隷に命じて学校側の教育方針に逆らわせることもできるんだろうが、高校生である以上進学に影響するからダメなんだろうね。
ヒイロはクラスメイトの奴隷たちを率いて黒幕であり母でもある理事長にSCMを使わず物理攻撃を仕掛けたのだった。
しかしヒイロが持っていたSCMは偽物で、ショウタロウ含めこのクラスは全員理事長の奴隷になっていて返り討ち。ヒイロは泳がされていただけだった。

ヒイロは
宮崎ローラという最初に理事長に立て付き今もその制裁に苦しむ友達を救うために行動を起こしたわけだが、身体にも跡が残りそうな傷をつけられ状況は最悪に。

自分以外敵しかいない四面楚歌のこの状況からどう立て直すのか、壮大な親子喧嘩の物語を期待しよう。
ちなみにあっさり理事長の奴隷となっていたショウタロウはどういポジションのキャラなんだろうか。
個人的な評価★★★★☆
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