旅行に行く途中の朋也は悪い父親で、渚のことをまだ引きずっていた。
しかし旅行先で朋也の父の母に会い、父が自分のために人生を棒に振ってがんばっていたことを知り、
父からの愛を理解し自分も同じ状況であることがわかって、朋也は変わった。
このあたりからずっと泣ける展開だった。マンガで泣いたのはこの作品が始めてかもしれない。
アニメのようにBGMがなくても泣けるなんて自分でも驚いた。人が死ぬ以外で読者を(感動的な意味で)泣かせる作品はすばらしいね。
そして汐に謝り朋也はちゃんとした汐の父親になった。泣いていいのはパパの胸というもも感動的だった。
帰りの電車の中で、汐に渚の話をするところも良かった。行きは早苗さんに聞けと言っていたのに。
泣きながら渚の話を聞かせる朋也は、本当に渚が好きだったんだなぁと思った。
帰宅後そこには早苗さんとおっさんに温かく迎えられる朋也と汐の姿があった。よかったよかった。
しかしその夜、汐を育てる使命を終えおっさんの胸の中で泣く早苗さんは意外というか忘れていた。
渚を失って悲しいのは朋也だけじゃなかった。それでも泣かなかったおっさんはすごいと思う。
今まで強かった早苗さんが見せた弱さは心に響いた。
次の日、朋也は父親とのけじめをつけに行った。7年ぶりの帰宅。
朋也はずっと疎遠だった父親と普通の親子のように接し、一緒に食事をして、風呂にも入り、育ててくれたお礼も言って実家へ帰る父親を見送った。
今までの朋也と父親の関係を見ているからこそ泣けるね。単に人が死ぬ
だけの作品とは大違いだ。
そして朋也と汐の幸せな生活が始まった。汐の幼稚園の先生はなんと藤林杏であった。
だがその幸せな日々は長くは続かずある日突然、汐が倒れた。渚と同じ症状で…
朋也は仕事も辞め汐のそばにずっといた。しかし汐の病気はよくならず。
聞き分けのよかった汐がどうしても旅行に行きたいと言い出した。
朋也はそれを聞き入れ汐をつれ雪の降る中外に出た。こんなときに外に連れ出すのはどうかと思ったけど、朋也は汐はもう助からないと悟ったからなのだろうか。
朋也は外で倒れた汐をかかえ病院がある場所へ向かった。そこで朋也も倒れてしまった。
しかしそこで現れたのは幻想世界の少女で、光の玉のことを語り始めた。
光の玉は幸せを願う心で、それをいつの間にかに集めていた朋也の願いは叶うらしい。
そして朋也は初めて渚と出会った学校の坂にいた。そこで朋也は出会わなければよかったと思うも、「渚」と名前を叫んでいた。
それに対し返事をして振り返る渚。俺はってきり渚は朋也のことを知らない状態だと思っていたけど、ちゃんと知っていてよかった。超感動した。
ここで幻想世界の少女は「さよならパパそして」と言った。さらにページをめくると汐に出産シーンで「こんにちわ」とあった。
つまり幻想世界の少女=汐だったということ? なんか理解できない展開だ。ロボットはなんだったの?
その後渚は健康なままでかつて汐が楽しみにしていたが参加できなかった運動会のシーンになった。
そこには高校の友達が応援に全員集合し幸せそうな朋也と渚そして汐の姿があった。
ハッピーエンドで本当によかった。CLANNADは人生だった!
個人的な評価★★★★★