森夕
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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魔法科高校の劣等生の公式スピンオフ、魔法科高校の優等生 5巻 感想です。
今回から九校戦編。
原作やアニメでは、達也の技術力が高すぎてさらっとセリフだけで流された一高の無双試合の裏側が描かれる物語だった。
三高の男子のエースはクリプリこと一条将輝と吉祥寺真紅郎だが、”優等生”の物語でピックアップされるのは女子選手の試合。
三高女子のエースは十師族に勝るとも劣らない実力を持つ「
一色愛梨」と、その取り巻きで名字に数字が入っている人たち。
愛梨は懇親会で深雪の美しさを認め、さぞ名のある家系の出身だと思い挨拶をしたのだった。

しかし深雪の「司波」という一般人の名字を聞くと、手のひらを返し上から目線で嘲笑する態度になった。

とうわけで今回の物語の主要ライバルキャラはエリート至上主義のいけ好かないやつだった。ただ、ご存じの通り、九校戦は深雪含め達也の息のかかった選手たちはこいつら相手に無双することになるw
だから今からこのいけ好かない女が大敗北して傲慢で無駄に高いプライドがへし折られる時が楽しみだ。
試合意外の場面の女子選手の姿も描かれていて、達也に筋トレを手伝って貰って喜ぶほのかが少女漫画のようだったw

腹筋のために脚を押さえていて貰っていたが、上体を起こす度に達也の顔が近くに来て喜ぶとかどんな安いラブコメだよw
そして始まった九校戦本戦。
達也の考案した新魔法を使い射撃競技でパーフェクトスコアをたたき出す雫だったが、三高の選手も同じく持ち前の固有スキルでパーフェクトをたたき出していた。

原作では新作魔法と、汎用型CADに照準機能を付けるという物語世界ではまだ実用レベルに達していない技術をお兄様が実用化させてあっさり勝利していた。このスピンオフではどうあっさり負けたのかが描かれていて面白かった。
三高選手は愛梨も信頼する実力の持ち主だが、この予想外のテクノロジーの前では固有のスキルという天才的才能もなすすべなく、ただの消耗戦を強いられ噛ませ犬になってしまっていた。

テンプレ通りの「さすがですわ。お兄様。」展開で、笑いが止まらない試合だったw
こんなことをしでかす達也なのに、一条とジョージがいる三高を反側的と言っていたのも面白かった。お前が言うな状態だね。

続いての試合は水上をサーフボードで走るレース競技で、ほのかのターン。達也が姑息な作戦を立ててこれまた大勝利した試合だ。
対する三高の選手は他の連中と比べかなり常識的でスポーツマンシップに則っている人で、これから達也の作戦で敗北するかと思うと、少し同情してしまう相手だった…

しかしまだこれも前哨戦。
深雪が飛行魔法で一色愛梨を撃破する試合が楽しみだ。
個人的な評価★★★★★
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