チョモラン
講談社 (2016-03-23)
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コミック版 零崎軋識の人間ノック 3巻 感想です。
新たな家族かもしれないという理由で罠であるにも関わらず竹取山にやってきた零崎一賊。今回は刺客たちと零崎との決着の話。
物語の主人公でもある軋識VS鉄仮面の千賀てる子の戦いは決闘のような戦いだった。
自分に必殺の一撃を打ち込んで来いと正面から受ける覚悟を示すてる子に、軋識はベストな状態で二撃目不要の一撃必殺の釘バットを放つも正面から受けられてしまった。

この時の軋識の絶望感に満ちたような顔がいいね。この作品の別のシリーズをまったく知らないんだけど、いくら対策していたとは言え零崎でも負けるのかと意外に思ったりもした。

そして てる子の一撃も正面から避けずに受けた軋識も男らしかった。まるで騎士のよう。「きししき」だけに…
双識は殺意を放たない暗殺者をトラップにより撃破。二つ名にもなっているハサミを使わない方が強いってのが面白い。華麗に勝利する双識はかっこよかった。

ところが、今回の作戦の指揮を取っている策士の萩原子荻が策を巡らせ双識を相手にしようとすると、女子中学生というステータスにあっさり騙され策なんて一周回って通じず、場当たり的ないかにもな嘘にあっさり騙されギャグパート突入にしたのは笑った。

ついさっきまでのクールな雰囲気が台無しな変態キャラへの変貌で今回一番双識パートが面白かったわ。
その後、連絡先を交換すると1日100通もどうでもいいメールが来るとか病気じゃん。人口知能によるメールをすぐに見抜き、敵に女子中学生に関してはプロと言わしめるほどだし。血生臭い作品だけど笑った、笑った!

ちなみに結果オーライだけど、子荻が双識にハサミを捨てさせたのは場合によっては危険だったと言えるね。
結局山に新たな零崎はいなかったし、他に家族がいるようなやつは零崎じゃないというのは味わいのあるセリフだった。

それを踏まえての零崎軋識が14歳の少女に恋をしている話に繋がるのだろうか。
軋識にはサイバーテロ集団の構成員という零崎とは別の顔も持っていた。

その組織で軋識27歳にして14歳の少女に奴隷のように恋してしまってまるで双識のようだった。見ようによってはまだ双識の方がマシかもしれない。
二つの組織での生活の話がこの物語のメインエピソードなんだろうか?続きを楽しみに待つこととする。
個人的な評価★★★★☆
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