荒木 飛呂彦
集英社 (2017-09-19)
売り上げランキング: 10
ジョジョリオン 16巻 感想です。
ドロミテのゾンビ化攻撃は空を飛べるハエにまで及び、定助はだいぶ堪えていた。
それでもジョジョの主人公らしく機転を利かせてあえて追い詰められるコンビニのトイレで待ち伏せをした。トイレのドアでハエを潰そうとする作戦。ハエを潰して密室に立てこもればとりあえず態勢は立て直せただろう。
でも敵は赤ちゃんまでもゾンビ化させて定助を襲わせ、これには定助も弱点はないと心が折れていた…
このときの絶望感は重く、ゾンビ化してドロミテの言いなりになっているシーンはとても悲しかった。

ドロミテに洗いざらい話してしまったが、ドロミテの背後には康穂!常敏に邪魔されてもゾンビ化した定助を尾行することで本体を突き止めたのだった!さすがの正妻力!

こうして定助は事なきを得たのだった… ジョジョリオンは戦闘向きの仲間が皆無だから、定助大変だ。
ここで常敏と母・花都の過去話になった。
常敏は幼少期いじめられていた。それは常敏が東方家の呪いか何かで記憶を1日しか維持できないからであるようだった。
いじめはどんどん苛烈になっていき、ある日ついに常敏のスタンドが暴走。いじめっ子を瀕死の重傷を負わせてしまった。
温度を数度上げるスピード・キングの能力はもっと何かありそうな感じがするシーンだった。
東方家の呪いは代々その親が代替わりすることになっているが、花都はその代替わりをなんとそのいじめっ子にさせたのだった。

数年後いじめっ子が土の中で見つかり、花都は刑務所で服役することになったわけだ。花都のとった行動は悪かもしれないけど、相手も悪だったから評価が難しいな。
憲助が16歳になった常敏の健康状態を気にしてたのは呪いのことを気にしてだろう。まさか母がいじめっ子を身代わりにしたとは思ってないだろうし。
物語は現代に戻り、植物鑑定人に会うためにバスに乗っているとさっそく次の敵に襲われていた。岩人間も倒したし、常敏はあくまでパシリであった。ならば敵は誰なんだというのが次の問題。
ドロミテは尋問されたときに定助たちではなく、この新たな敵に情報を提供していたのだった。
それでバスにはすでに植物鑑定人が乗っていたw 拠点が襲われたためこうして早くも会いに来たらしい。
植物鑑定人は「
豆銑礼」という名前で一応協力はしてくれるようだが、あくまで自分の命が一番という超保身的な人物だった。そりゃ、今襲われているのもただのとばっちりだもんね…

敵の攻撃は樹木がそのまま追ってきたかと思えばその根元でネズミが穴だらけになっているような不気味な能力だった。
そこで礼の住居としているスキー場のリフトに共に移動したw リフトの支柱に色々な生活必需品が用意してあって、鉄塔スーパーフライを思い出すw
そして礼のスタンドは身体をワイヤーにして飛ばすこれもジョジョ6部の徐倫のスタンド ストーン・フリーを思い出すw

礼は敵の正体はロカカカを使って科学的に不老不死を実現しようとしている科学者ではないかと推測していた。身近な恐怖を描いた4部とは異なる壮大な敵だと思う。巻数もそこそこだしそろそろ黒幕も登場して欲しいところだ。
敵は安全圏だと思われたリフトの上にも攻撃してきて、どうやらその攻撃の真髄は土から木を這わしてやってくる小さなブロック状のスタンドのようだった。しげちーのハーヴェストよりもやっかいそう。
腕を失った礼は敵スタンドの正体を知るために康穂を地面に落として犠牲にした。

保身のために凶悪な行動に出るものだ。こんな暴挙に出る人物は最後どうなってしまうんだろうね。
敵正体も礼のキャラクター性も続きが気になるなぁ。
個人的な評価★★★★☆
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