ベン・トーのコミカライズはこれで2冊目。前回はエピソード0のような話だったが、今回はあやめが《湖の麗人》である著莪あやめ主役のスピンオフ漫画だった。コミカライズとしても上質だからこの調子で本編のコミカライズもして欲しいと思った。
スピンオフだがこの作品らしい馬鹿馬鹿しくも熱いバトルは健在で、そんなものまで武器にするのかよという笑いと《狼》たちのバトルによる熱さが同時にやってくる内容だった。
仙や佐藤やあやめがいつものように半額弁当を狙ってスーパーでバトルをしていると、いつの間にか弁当コーナーに残っていたはずの弁当が消えて無くなっていた。しかも仙には身に覚えのない切り傷ができていた。
この怪現象は雨の日に起きていて、犯人は
《ジャック・ザ・リッパー》と呼ばれていた。

この犯人に興味を抱いたのがあやめで、捜査を開始してついにスーパーでその存在を確認することができた。

犯人は別に《狼》ではなく半額弁当の事情なんて知らなかったが、家庭環境に同情の余地があり根暗な感じだった。武器はスーパーのポイントカードでこいつで切り裂いていたw スーパーって武器になるものが案外いろいろなものだなw
こんな庶民的な物で真面目に仰々しく本格バトルをしているのに、目的は半額弁当というささやかな物でそのギャップのがやっぱり面白い!
犯人・
花菱そうは《狼》ではない故に勝負を挑んできた《オルトロス》に敗北してしまった。
ジャックのポイントカード二刀流を素手で血を流しながらガードする《オルトロス》とのバトルは迫力があって、格上である《オルトロス》の怖さがゾクゾクと伝わってきた。《オルトロス》って強いんだなぁw

半額弁当にここまでして、バトルを楽しみにする《オルトロス》がかっこよかった。
敗北したそうはあやめから《狼》というものの話を聞き、一時的に《狼》になって《オルトロス》のいる戦場で半額弁当争奪戦に参加した。
最初暗いキャラだったのに弁当に手を伸ばすときの笑顔が良かった。そうは巣で二つ名持ちから弁当を奪うくらいだから真面目に《狼》をしたら強敵だろうね。
この漫画はあやめのスピンオフだが実質そうの成長物語で、熱いバトル漫画だった!2巻も出しちゃったんだし3巻目の発売も期待せざるを得ない!
個人的な評価★★★★★
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