高津 カリノ
スクウェア・エニックス (2011-09-24)
巻数も二桁になり、物語もグッと踏み込んだ話になった気がする。
まず伊波と小鳥遊の恋模様は小鳥遊が伊波の気持ちに気付いて、なんだか両想いっぽい関係になって面白かった。小鳥遊と気まずい関係になりながらも、ヘアピンを貰って喜ぶ姿は可愛かった。
八千代と佐藤の関係もわずかながらに進んでいて、これまで八千代も佐藤にベクトルが向いているような感じだった。
しかし彼ら彼女らの関係は漸近線があるかのようにもどかしいw いつくっつくのだろうw
そして今回今までウザい上に焦らされた山田関係の話が一気に進んだ!
伊波に会うためにファミレスの裏口から侵入しようとする桐生だったが、松本に止められるも「普通」という言葉を巧みに使って突破していて笑えたw

そしてついに、ずっと待ちわびて来て山田と桐生の遭遇が実現した!相馬が山田を庇ったことで桐生はとりあえず帰ったがずっとじれったかっただけに感動した。

山田が家出をした理由は複雑な家庭の事情があったためで、家出に踏み切る最後の一押し以外はまともな理由だった。
それを知った小鳥遊たちは温かく山田を説得しどうにか家に帰らそうとするが、山田は調子に乗って帰ろうとしなくてウザかったw
山田の家出の原因となった山田の母は小鳥遊の母の秘書の仕事をしていて、小鳥遊の姉の元夫の同僚でもあった。意外な繋がりで驚いた。世間は狭い。山田の母は娘が家出をしたため仕事に身が入らずミスばかりをしていた。父は死別しているそうだから必死で働いているのだろう。
あと山田の母が山田に読まそうとした分厚い本はおそらく桐生が言っていた父が残した機械のような母のマニュアルなんだろうと思った。この辺りの誤解が解けるかが山田の帰宅に関わってきそうだ。
そんな母がワグナリアにやってきて山田と再会したところで本編は終わり残りは番外編だった。
番外編の中で、伊波が友達に唆されて好きな相手を落とすためにロリ体型を武器にした“赤ちゃんコス”コスをしていて可愛かった。

これなら小鳥遊も落ちるかもしれないと思ったw
個人的な評価★★★★★
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