矢吹 健太朗
集英社 (2017-04-04)
売り上げランキング: 4
To LOVEる―とらぶる― ダークネス 18巻 感想です。
長年に渡り芸術的な隠匿センスで何かを描き続けてきて、全国の青少年の健全な育成に尽力してきた本作品が突然の最終回で驚いている。
ダークネスの力を制御してみせたヤミちゃんは、ティアーユ先生にどうやって制御したのか訊かれて「気合と根性」と答えていたのが実際はリトへの愛の力だっただけに可愛かった。

最終巻はこいった細かいエピローグ集のような感じだった。
女体化したリトにネメシスがリトにトランスしてハレンチ体験をトレースする話では「ハレンチという事象そのもの …神の域に達している」とまで評されていて面白かった。リトはハレンチの神様で、歩くハレンチだったか。

ネメシスは学校内でリトのハーレムを実現させようと強硬な作戦に出た。しかしこれをきっかけにリトはハーレムを否定し、春菜とお互い告白して無事二人は結ばれたのだった。

あとがきでTo LOVEるが終わりなのではなくダークネスが終わりと書かれていたが、この告白を見ると終わってしまうのではと危惧してしまう…
二人の恋が実ったことで、本当はリトの一番になりたかったと悲しみの心境を吐露して泣くモモのシーンは切ないね。

これまで掴み所なくハーレム計画だと声高々に行動してきたモモがやっと本心を見せて、改めてダークネスの物語の主人公だったと思った。
美柑と兄妹仲良くお風呂に入るシーンもこれで見納めかな…

いつものようにタオルのしわの形状を邪推してしまう。
リトと春菜は二人が互いに告白したことを気まずくもララに報告した。でもララとの関係性はなあなあにw

これは続編で解決フラグだと前向きに考えよう。モモも二人が付き合う段階までは行っていないということで諦めないようだ。
最後の鉛筆スケッチはとびきりな感じがする。パンツにこんな使い方があったとは。

二人の作者のあとがきを信じるならTo LOVEるという作品は終わりでないから、希望はあるはず!
美柑の魔法少女ものもいいじゃないか。10周年記念ファンブックも発売されるし、信じてる!
無印は全部読んだわけじゃないから文庫版で集めるのもありかな。
少年誌で漫画の新たな表現に挑戦し続ける矢吹先生の超絶技法を規制なしのコミックスで見るのが毎回楽しみな作品だった。長年に渡り読者に夢を与えてくれて感謝の気持ちでいっぱいだ。
個人的な評価★★★★★
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